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day after day & 武松昭男のphoto日記

国際

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大気汚染とは、排出された物質が自然界の物理的な沈着、拡散機能、化学的な除去、浄化機能を上回って大気中に存在し、その量が自然の状態より増えて、その物質が人を含む生態系やモノなどに悪い影響を与える状態を指すとされています。

けさも、深刻化する中国の大気汚染問題をニュースが取り上げていました。偏西風の影響がはやく現れる九州地方だけでなく、先日関東地方でもPM2.5に関する注意報が出されていました。日本への影響は北風や北西の風が吹くようになる初冬期にいちばん強く影響が現れるとのこと。

関東地方に注意報が発令される一因として、上空が冷やされている時は、大気汚染物質も上空高くへと持ち上げられて地表への影響は少ないそうですが、上空に暖かい空気が流れ込んでくると空にふたをした状態となり、地表近くに汚染物質が溜まりやすくなって物質の濃度が高まるためだそうです。

かつての日本も高度成長期に公害に悩まされました。改善を重ねて大気の質は格段に良くなりましたが、いまもなお、健康被害に悩まれている方はたくさんいらっしゃいます
私も気管支系が弱く、風邪をひきやすい体質。暖かい空気が流れ込んできそうな天気予報の時はマスクをして外出するようにしたいと思います。

かつての日本や欧米諸国も物質的に豊かになる過程で自らつくりだした「公害」に苦しめられました。自然界では浄化できない量の有害物質を排出していた時期があります。中国も多額の予算を組んで大気汚染の改善に取り組んでいますが、苦い経験をしてきた日本や欧米諸国の技術をもっと参考にしてほしいと思います。

「空」に遮断壁はありません。人や生態系などに与える悪い影響はゼロにできなくても、限りなく小さくする努力を怠らないよう、国際間協力が一層進んでほしい重要課題のひとつに大気汚染が挙げられると思います。
私自身も、リサイクル分野の仕事をさせてもらっていますので、地域で健康被害に留意する行動を伝えたり、実践をしていきます。

空気が無い、という状況は想像がつきません。
by AKIO_TAKE | 2013-11-11 10:27 | environment