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day after day & 武松昭男のphoto日記

日常の中で、どう考えるか。

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今日の午前中は小学校4年生にリサイクルの出前講師。
リサイクルとは使い終わったものを、もう一度資源(原材料)にもどして製品を作ることです。そして、使い終わったものを分別して出すことで、もう一度資源(原材料)にもどすしくみ(リサイクルルート)にのせることができます。

だから、分別をすることは大切だけど、分別は資源を大切に使うための「方法」であって「目的」ではありません。分別でもっとも重要なことは「次の人のことを考える」ことができるようになること。

私たちが分別してだした古紙や缶・びん・ペットボトルは、運び込まれた工場でさらに余分なものを「手作業」でとりだして、ちゃんと資源として使えるようにしてから、製品を作る次の工場へ運ばれていきます。

家から出すときに、分別がきちんとしていれば次の工場で働く人たちも安全に、効率よく資源をつくりだすことができるけれど、もし、横浜市のほとんどの家がごみを分別しないで出したらどうなるか。次の工場で働く人の人数もたくさん雇わなければならないし、なにより、ハサミとかガラスの破片が混ざっていて気付かずに触ってしまったら、とても危険。資源を取り出すのにムダな作業が増えるし、結局、余計なお金がかかってしまいます。

イベントでいろいろなことを見聞きして、環境に対する問題や解決方法を見つけ出すことも大切です。インパクトのあるイベントは人々に大きな影響を与え、ときにはムーブメントとなって新しい現象を産み出すこともあります。ただ、イベント(非日常)をつくりあげるには、準備期間から多くの労力やお金を必要とします。

でも、毎日(日常)の分別にかかる時間はわずか2分から3分程度・・毎日の2分か3分、分別しながら、次の人のことを考える。

これを毎日繰り返していると、ごみを分別して出すことだけではなく、生活のいろいろなところで、次の人のことを考えられるようになります。「人と人の間で生きていくことを人間」と言います。だから、環境や未来を考えることは、次の人のことを考えることにつながり、それは思いやりの心を育むことにもつながっていきます。

分別は一人ひとりの「小さな取り組み」、でもそれは将来の地球環境を左右することになり、思いやりの心をもって、いろいろな社会問題が解決できるようになると思います。と、今日もそんな話をさせていただきました、感謝。
by AKIO_TAKE | 2014-05-24 15:59 | work