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day after day & 武松昭男のphoto日記

樹木に感謝と恩返しを

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本日開催された横浜マラソンは2万5千人のランナーが走ったとか。大規模なイベントは、中華街、元町、みなとみらいなどの周辺地区にも恩恵をもたらしてくれたことでしょう。

さて、
横浜中華街では春節(旧正月)に合わせ、2014年11月から2015年3月末まで春節燈花として、イルミネーションや提灯で街をあざやかに彩る誘客企画を行っています。冒頭の写真は、あと2週間でこの企画も終えることから今日の日中に撮ったものです。写真では分かりづらいと思いますが、電飾点灯装置やイルミネーションが樹木にグルグルと巻き付けられています。

「そんなこと、どうでもいいじゃん」と一笑に付されそうなので言葉にしてきませんでしたが・・・

5ケ月もの間、横浜中華街の夜を彩ることができたのは、イルミネーション機器のみならず、こうした樹木(以下、彼ら)のおかげでもあります。

彼らは、私たち人間と同じ、地球上に暮らす生物です。
この公園で生きる彼らも日中の陽を浴びて成長のための活動をし、そして、人間と同じように夜は静かな眠りにつきたいはず・・・

最近、ほとんど聞かれなくなりましたが「光害」という言葉があります。ウィキペディアにはこう書かれています。「過剰または不要な光による公害のことである。夜空が明るくなり、天体観測に障害を及ぼしたり、生態系を混乱させたり、あるいはエネルギーの浪費の一因になるというように、様々な影響がある。光害は、夜間も経済活動が活発な都市化され、人口が密集したアメリカ、ヨーロッパ、日本などで特に深刻である」。

彼ら自身が異変をきたしても、また、周辺の生態系を混乱をさせていたとしても、それに気づけるのは樹木医さんのような専門の方たちだけです。

お客さんに楽しんでいただき、横浜中華街各店舗の売り上げに貢献する目的で開催した「春節燈火」もあとわずかとなりました。3月6日にイベントが一段落したという投稿をしましたが、樹木に巻き付けてしまった人工機器の取り外しが終わって、やっと本当の意味で全行程を終えたことになります。

一番の負担を背負っていたのは、この公園をはじめとする横浜中華街内の彼らたちかもしれません。毎年、春節のイベント運営に携わる者として、なにか他の方法は無いかと思案するも、なかなか代替案が実らず。

今回もあと2週間、、、もう少し。負担をかけて申し訳ない、ありがとうございました。

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by AKIO_TAKE | 2015-03-15 23:16 | look/gaze