人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

就職先

「オヤカク」とは・・・
内定先企業が「うちの会社に入ることの承諾を親から受けたか?」と確認をする行為のこと。

昨日のワイドショーで「オヤカク」が取り上げられていました。
テレビでは、内定企業先の社長が実家まで出向き保護者を口説いたり、タクシー会社は実際に保護者に乗車してもらい、タクシー業界やタクシー会社のイメージを変えよう努めている様子が流れていました。

環境分野に視点を移してみると。。。
埼玉県では、県内の産業廃棄物業者を束ねる団体と、産業廃棄物処理業者から環境産業へステージアップするため、様々取り組みをしています。その中に人材採用の調査もあって、直近3年間で新卒採用募集を行った企業は全体の26.6%で、このうち新卒採用までに至ったのは92.3%で、入社してくれ方が増えることは歓迎すべき。

ただ、産業廃棄物業の企業側が新卒者に求める能力は「仕事への姿勢・意欲・熱意・人柄・性格」と必ずしも廃棄物、リサイクルの専門性を求めていません。これからの業の在り方を考えると、たしかに、今もてはやされているコミュニケーション能力、というのが採用選考基準の真ん中なんだと思います。そして、専門性は入社してから、という考え方なのだと思います。

産業廃棄物業界として、現在は、そこが精いっぱいかもしれません。しかし、生産工程や製品素材の変化は著しく、また、不要になった後の素材の流通も、アジアをこえ、欧米との流通も視野に入れた産業転換もはじまっていますし、転換に伴う法務の知識も(それも世界的な)必要不可欠となってきています。

廃棄物・リサイクルの専門性のみならず、これまでほとんど言っていいほど関心や知らなくてもなんとかなってきた分野にまで手を突っ込んでいかざるを得ない状況があるのも確か。ため息をついている暇はなさそうです。
by AKIO_TAKE | 2016-05-18 23:45 | look/gaze