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day after day & 武松昭男のphoto日記

焼却場密度

「世界で一番焼却場が多い国」で検索すると第1位はニホン!!
2000年頃はたしか1,800ケ所位あったと記憶しています。いまは2014年度のデータ―で1,162ケ所とだいぶ減りましたが国土の66%が森林の日本ですから焼却場の多さだけではなく、人口密集ならぬ焼却場密度も高いお国柄。

狭い国土、そして平野部に埋め立て処分場の確保が困難な上に、活発な産業活動による廃棄物の大量発生や地震・豪雨などの災害・高温多湿な国土の特徴から、現在の廃棄物処理法の前身法では汚物の衛生処理と公衆衛生の向上が法の目的となり、故に廃棄物処理の法律も「なるべく焼却すべき」を推奨してきました。

1970年代以降は、大量生産・消費・廃棄により多量廃棄物の適切な処理、2000年代はリデュース、リユース、リサイクルの推進と法の目的も変遷してきましたが、気候変動の影響を受けて、多発するであろう地震・豪雨などの災害と高温多湿に再び向かう日本の将来を考えると、焼却または焼却に準ずる廃棄物処理の技術が求められてくるのだろうか。廃棄物処理の観点でも、歴史は繰り返す・・か。

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by AKIO_TAKE | 2017-08-21 17:53 | environment