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day after day & 武松昭男のphoto日記

新しい戦略へ

新たな理事長を迎え、25期目となる横浜市資源リサイクル事業協同組合(以下、リサイクル組合)の総会懇親会に参加。私も設立当初の理事として10年間に亘って活動させていただき、その間に色々な学びの機会に恵まれ、私をここまで育ててくれた組合です。
中でも、リサイクル組合が1994年に創刊したフリーペーパー「月刊リサイクルデザイン(リサイクルの仕事を広く知っていただくための情報誌)」の編集室として関わった数年間は、モノやコトへの見方の視野が広がり、顧客との関わりについて深く考える有意義な時間でした。


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創刊号から現在に至るまでの歴代表紙を紹介した266号

家族経営的な規模の事業者が、業界のことや日々の仕事内容を広く一般に広報できる範囲はおのずと限られてしまう訳で、故に、協同組合という組織を活用して、古紙・鉄くず・びん・故繊維(各業種)の資源物について、自主的に我が業界・業種のクオリティ向上を高める媒体とし、また、取材活動を通してリサイクル組合の存在を知ってもらい、資源物を排出する横浜市民や事業所の方達と日常的なつながりをもち、リデュース・リユース・リサイクルの3R活動をより確かなものにしていくサポートツールとしても大きな役割を果てしてくれました。

その月刊リサイクルデザインが今年から年4回発行の季刊誌として生まれ変わりました。情報の受発信の在り方も随分と様変わりしています。紙媒体のみではなく、SNSを活用した取り組みも、もっと戦略的なものにしていかなければなりません。なにより重要なのは、情報の受発信の在り方が変わっても、リサイクル組合としての役割は顧客とのつながりをより良好なものとし、組合員がこれからも永続的に事業を営めるようにしていかなければなりません。

SNSの発達や事業に対する考え方も変わり、業界の越境がいとも簡単に出来てしまう時代です。新しい○○業もあちらこちらで誕生し、今迄の〇〇業という解釈では説明のつかない事業も現れて、はや数年が経過しました。かつてのように、協同組合が仕事を請け負い、組合員に仕事を分配するという時代は残念ながら終焉を迎えています。ある意味、そうした時代のサポートを務めた月刊誌の役割も変わっていくのだろうと思います。そうしたプロセスで季刊誌へと移行し、新たな戦略をもってこれからを迎え撃つ・・

競合がいない市場だとのんびりしていたら、突然ベンチャー企業が同じようなサービスを始めたり、海外から乗り込んでくるなんてことは充分あり得ます。これまでとはお付き合いのない人たち、つまり業界の考え方や商いに準じた手法にとらわれない方たちが圧倒的に優れたサービスを横浜市民や事業所に提供し始めたら、あっという間に仕事の流れが変わってしまいます。そんなことはあり得ない、と叱責をされることも多いのですが、しかしそうならないという保証も存在しないと思います。

情報発信ツールとして、今後はどんな役割を果たせば良いのか。一旦立ち止まって考えてみる、そして新たな一歩を踏み出す。そんな期待を込めて、季刊誌リサイクルデザインを読んでいきたいと思います。








by AKIO_TAKE | 2017-05-26 23:46 | work