カテゴリ:3R( 29 )

昨日、横浜リユースびんプロジェクト(以下、PJ)の「リユースびんと地産地消で織りなす地域循環経済と環境文化活性モデル」視察ツアーのアテンド業務を担当しました。このPJは、一般に缶やペットボトルと比較して廃棄物量やCO2排出量が少なく、環境負荷軽減につながるリユースびんの価値を改めて社会にPRするため、PJオリジナルびんの開発、制作を行い、オリジナルびんに充填する飲料メーカー、素材生産者、販売事業者、飲食店のみなさんと「びん」と「リユース」の関心を高める様々な取り組みをしています。

横浜リユースびんプロジェクト紹介動画 クリックしてみてね! → ショートバージョン(2分ほどのロングバージョンも現在制作中でまもなく完成予定とのこと)

私は、このPJが誕生する以前から活動に関わらせていただき、空きびんのリユース・リサイクルを生業としている皆さんと、消費者の皆さんに「びん」容器を購入していただくための仕組みや広報、商品を試行錯誤してきました。オリジナルのびんもつくることができた、中身を充填して下さるメーカーもみつかった、店舗で取り扱ってくださる店舗もみつかった、中身の素材生産者とも連携ができるようになった・・・たくさんの方達の協力を頂きながら今日まで走ってきました。

昨日は、空きびんを洗う工場 → 中身の素材生産者のみかん農園 → 商品を販売する飲食店 → オリジナルびんを利用するワイナリー → 商品を販売する飲食店で意見交換会という視察ツアーの企画及び運営提案、調整等のサポート業務でした。参加者のみなさんからも、初めて見る工場や良い素材を生産するための工夫、販売者としての飲食店がどのようなアプローチを消費者にしているのか等、とても参考になったとの声を頂くことができ、企画者としても嬉しい一日となりました。

武松事業デザイン工房では「私たちが出したごみは、その後どうなっているのか?」「環境に関するセミナーを企画したい」などのご要望にお応えするツアー企画や提案も行っています。お客様のご希望に合った企画を一緒につくりだしています。事業者の方には異分野の現場視察をすることで仕事に対する新たな視点や捉え方を学ぶ機会に、市民団体の方には地域の公衆衛生の向上や改善のヒントに、それぞれ活用していただければと思います。

どんなことでも結構です、お気軽に、そしてご遠慮なくお問い合わせください。
問合わせ先 office@takematsu-design.com

"びんのある暮らし"は、これでおしまい。


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by AKIO_TAKE | 2018-02-08 14:13 | 3R
取材同行中、びん商さんから「このケースの中に、キリンビールとその他のメーカーのびんが混ざっているのわかる?」と聞かれ・・


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上から覗いてみても、さっぱりわかりません。わかんないなぁと苦笑いしてごまかしていると、びん商さんがパパパッとキリンのびんを数本抜いて、キリンビールと書かれたケースに移し替えました。あっけにとられるとは、まさにこういうこと・・・だって、ラベルを見て選別している訳じゃないですからね。
野暮な質問したくなかったけれど「なんでわかるの?」と尋ねると、2本のびんを見せてくれながら「こっちの少し光沢があるビンがキリンで、それ以外は他のメーカーなんだよ」と。キリンのびんは、ちょっとキラッと感じるコーティングしてあって、そこだけで見分けているようです。

長年の経験ってホントに凄い。プロの目です、まさしく。

居酒屋で良く見かけるびんビールと言えば、アサヒ・サントリー・サッポロ・キリン。ご存知の方も多いと思いますが、キリンビールはびんの肩口に「KIRIN」の文字があり、


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一方、サントリー・アサヒ・サッポロのびんの肩口には「BEER」の文字があります。


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投稿した写真もキリンのびんの方が光沢感があるし、肩口を見れば私でもキリンビールだけは選別できます笑 
ビールびんはリユースびんの代表格ですからキリンビールは「KIRIN」の文字があるびんだけを回収してキリンビールの充填工場に運ばれ、「BEER」の文字が入ったびんは、サントリー・アサヒ・サッポロの3社の共通リユースびんとして3社それぞれの充填工場に振り分けられ、繰り返し使われているのです。

今宵、横浜の居酒屋でサントリーのビールが入っていたびんが、3ケ月後の新宿の焼き鳥屋でグビッとやったサッポロビールのびんは、かつて横浜の居酒屋で握ったびん、かもしれません。かるたやったら、つえーだろうな~と。。。びん商さんの手さばきはお見事です。

続く・・・

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by AKIO_TAKE | 2018-02-06 00:20 | 3R
「びん商さんの1日」という10分程のプレゼン資料素材をあつめるため、びん商さんのトラックに乗せていただき同行取材をしました。

私たちが日常使っているびんには「リユースびん、リターナブルびん」と「ワンウェイびん」と呼ばれる、2種類のびんがあります。家庭や飲食店で使い終わったビールびん、一升びん、牛乳びんなどは、びんを洗浄・殺菌する洗びん(せんびん)工場へ運ばれます。洗って綺麗になったびんは、酒類や飲料メーカーで飲み物や製品を充填して再び商品として出荷されます。
このようになんども繰り返して使用できるびんを「リユースびん 又は リターナブルびん」と言います。「生きびん」なんていう呼び方もありますね。このリユースびんを酒屋さんや飲食店、ホテルなどから回収して洗びん工場や酒類、飲料メーカーに納める仕事をしているのが「びん商」とです。

びん商は、江戸時代に酒樽や醤油樽の回収を行っていた「樽屋」の流れを汲む商売と言われています。なんども洗って美しく蘇ったびんを利用する・・・なんでも簡単に手に入る「今」とは違い、品薄の江戸時代の知恵が「今」に引き継がれている伝統的な仕事なのです。

続く・・


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by AKIO_TAKE | 2018-02-05 04:05 | 3R

認識のズレ

横浜市でも家庭から出るゴミの分別がはじまって、かれこれ10年弱の月日が流れました。この期間に市民のみなさんにも「自分の出したゴミがどのようにリサイクルされているのか」ということに関心を持っていただけるようになりました。この関心を持っていただける機会が増えたことは、再生資源業界・廃棄物業界にとっては一つの大きなチャンスでした。

それまでは自分の出したゴミについて関心を持つきっかけが少なかったのですが、分別がはじまって、そして環境問題もこれまで以上にクローズアップされたことからゴミのゆくえに関心が湧きやすい情報が数多く提供されるようになりました。

一方で、再生資源業界にはジレンマが残ったまま、次の時代へと突入することになったと思います。廃棄物業界と比較して再生資源業界は企業規模の小さい会社が多く、今でも家族経営で頑張っている事業者が多い業界です。再生資源業界でも、特に古紙は市民にとって馴染があり日常的に触れる資源物ですので、ここから先は古紙を例にして考えてみたいと思います。

市民のみなさんは、新聞・雑誌・ダンボール・その他の紙・牛乳パックに分別して出した後に、どのようなプロセスを経てリサイクルされているかに関心を持ちます。これは考えてみれば至極当然のこと。市民は行政から「古紙を焼却せず、リサイクル(再生資源)するために分別してほしい」と呼びかけられ、市民はその呼びかけに丁寧に応えてきたわけです。だから、分別して出したはいいけれど、その後ちゃんとリサイクルしているんだよね?ということが気になって仕方ない、という方がいても不思議ではありません。

市民の知りたいことにきちんと向き合い正しい分別情報を提供して、さらに品質の良い古紙の回収量を増やして、リサイクルの質を向上させたいとの思いから始めたのが「リサイクル出前講師」でした。情報提供の機会としては足りていないかもしれませんが、この10年弱で出前講師もひとつの役割を果たしたと思います。出前講師を実行することで「紙」そのものにも少しは詳しくなりましたし、それを市民に情報(なぜ、分別するのか?)として提供できるようにもなり、市民の知りたいことに応えられるようになったと思います。

他方でかつてとあまり変わらず回収量だけにしか関心を持たない、という現実も業界内にはあります。当然のことながら、回収量をアップしなければ事業の停止に繋がってしまうし、回収量アップは経営基盤安定のための重要な要素であることには変わりません。ただ、分別排出してくれる市民の知りたいことに関心を持たず、回収量が関心事のほとんどでは双方向のコミュニケーションとはなりにくい。少子高齢化や紙自体の軽量化、オンラインに取って代わられる紙量の増加というこれからを想定すれば、紙の排出量、つまり各事業者の取扱量は減少して市場が縮小ていくことも経営判断の指標の一つになりますし、すでにそうした時代に突入しています。

取り扱う商品が増えていく時代とは反対に、徐々に取扱量が下がっていく時代です。この徐々に取扱量が下がっていくこと自体も数年前から古紙回収業界では承知の事実でした。この間に、市民の知りたいことに向き合うことができた事業者は「次の市民の知りたいこと」にも対応できるでしょうし、こちらから品質の良い古紙の分別排出を促す行動指針を産み出すことが出来るはずです。しかし、家族経営で頑張っている事業者へのフォローが十二分に出来ていないと指摘されることもあります。

古紙回収業界の方達が、どの方を「顧客」と捉えているのかも事業者によって異なると思いますが、顧客とのコミュニケ―ションにおいて最も恐れることは認識のズレだと思います。市民の知りたいことと回収業者として知りたいことを完全無欠に合致させることは不可能です。しかし、そのズレが大きくなればなるほど、顧客の要望は聴いているが実質的には無視していることになります。顧客は聴いたフリと判断し、その結果は想像に難くないということになりかねません。

市民や顧客は「紙がどのようにリサイクルされているか」「紙についての知識を得たい」と「紙の質」に関心を持つことで環境に役立ちたいと思っていても、回収側は「紙の回収量」のみから関心の軸が動かない、だとしたら・・・。
古紙回収業界に限らず、どの業界、分野でも留意する必要がある事かもしれません。私自身にも改めて関心の軸を問いながら、奮闘する小規模事業者のフォローも見逃さぬように情報発信したいと思います。


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by AKIO_TAKE | 2017-10-29 12:26 | 3R

食欲の秋を控えて

「それ、フードレスキュー」 ← クリックしてみてね

夕方のスーパーで消費期限・賞味期限がせまった食品に貼られる値引きシール。お得感あって消費者にはちょっと嬉しかったりしますよね。でもこの値引きシールを貼られた食品たちは消費者に買ってもらえなければ、あとは「ごみ」として捨てられる運命だけが残されます。

もったいない ごみとなってしまう食品の運命を変えられるのは私たち人間の消費行動だけ。

「それ、フードレスキュー」は、ごみへのカウントダウンがはじまった食品に値引きシールと「つれてって」メッセージの入ったシールを貼って、期限の迫った商品から買ってもらって、食品廃棄を減らそうよ!というキャンペーン。

どことなく廃棄の責任を曖昧にしがちなキャンペーンや施策の中でさりげなく一般消費者の「責」も問う動画もいい感じ。

いつまでも暮らしの営みが保てるように環境の視点だけではなくSDGsなどのいろいろな施策がPRされていますが、だからこそ、リデュース(ごみの量を限りなく少なく)、リユース(なんども繰り返し使うこと)、リサイクル(資源に戻して再生利用)の3Rで、自分の出したごみは自分できちんと片づける、という当たり前な日常行動が欠かせない・・

ここをスルーして持続可能な社会をつくろうなんて、それこそ享楽に溺れる人類のエゴと地球に指摘されないようにしなきゃ・・人類は制度を変えられるし、変えることができます。ただ、制度をつくるだけでは状況はなにも変わりません。

丁寧な日常行動が積み重ねが伴ってこそ。買い方の工夫で食料廃棄も減らしていきましょう。

※写真の値引きシールと「それ、フードレスキュー」のシールは無関係です。値引きシールのイメージとして。

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by AKIO_TAKE | 2017-09-09 01:28 | 3R

穏やかな作業

知的障害の支援施設に通う方たちがボラティア作業として集めたペットボトルのキャップを回収して、プラスチック製品に再生する工場へ運ぶ。

ペットボトルのキャップの回収だけですが、ここの施設とはかれこれ10年くらいのお付き合いになるでしょうか。毎回トラックを施設に横付けすると、窓から「おはようー」と声をかけてくれ、中にはなぜか「がんばれー」と励ましてくれる人も!(笑)

今年最後の回収日だった今日はキャップがパンパンにつまった70㍑のビニール袋の積込も手伝ってくれました。ひとつ積み終わるたびに、「次、積んでいいか」とこちらの作業確認をするように視線を送ってくれるので、息の合った作業ができましたよ!!

また来年!! 施設の皆さん、良いお年をお迎えください!!

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by AKIO_TAKE | 2016-12-22 23:32 | 3R

勘所トレーニング

色鮮やかな布製品。
印刷機の点検や掃除をする際に、大きな白い布をつかって機械内部に付着したインクを取り除きますが、そのときにつかった布をさまざまな製品にリメイクしたもの・・・

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東京ビッグサイトで開催されている「エコプロ展」にことしも行ってきました。会場構成や出展者もさほど大きな変化はないものの、毎年、若い世代の感性には感心させられます。ちょっとした工夫なのですが、こちらは思い浮かんでいないわけですから素直に「目のつけどころ」や「勘所」の向上に役立たせてもらっています。

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コルクのカレンダーも、そのひとつ。曜日や日付はペットボトルのキャップですが王冠なども使えますね。リメイク素材には事欠かない業界とは、そう遠くないところで仕事をしているので、こうした機会はとても大切。来週のEco Deign展も楽しみです!!

※2枚の写真は大学生が制作した展示品です。
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by AKIO_TAKE | 2016-12-09 22:12 | 3R

リサイクルの日

今日は、「ひとまわりふたまわり」ということで「リサイクルの日」。

リサイクルの日とは、家庭や事業所から出る資源物を分別して、限りある資源を繰り返し使っていきましょう、という日です。

アルミ缶は、アルミ缶の飲料容器として繰り返し使えます。

スチール缶は、建築資材に生まれ変わります。

牛乳パックは、トイレットペーパーになって戻ってきます。

汚れていないお菓子の箱は、靴の箱やこどもの絵本の原料として使います。

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by AKIO_TAKE | 2016-10-20 04:16 | 3R

ガラスびんと書道

古典書道からデザイン・パフォーマンス書道と、つねに新たな視点で書道の可能性を探求する「書道家 粟津紅花」さん。

多方面で活動する粟津さんから、障害者の就労支援を目的とし、アート制作を中心とした活動を展開するNPO法人が工房展を開催するので、色々な空きびんを探しているという問い合わせを頂きました。

その空きびんを使って、障害者のみなさんと一緒に書き込む言葉と書体などを粟津さんが考え、アクリル絵の具で障害者の方が作品を制作する。

10日(土)、鎌倉生涯学習センターで行われている「道工房展 紡ぐアート 色と音と」に行ってきました。

絵画、書道、アクセサリー、ハンドメイドカバンなど、多様なアート作品と一緒に展示されていた空きびんのアート作品。
淡い色調のレースに包まれたガラスびん。びんと言葉と書体そして色合い・・それはとても綺麗で、穏やかで美しい空間の演出にとても貢献していました。粟津さん、びんのリデュース・リユース・リサイクル活動に良い機会を与えてくださり、ありがとうございました。

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by AKIO_TAKE | 2016-09-11 00:25 | 3R
横浜の市民団体、「3R応援隊」の全体研修会でリサイクル出前講師を担当。

3R(スリーアール)とは、ごみを減らすための環境行動を表すキーワードで、英単語の頭文字3つのRを組み合わせた言葉です。
リデュース(Reduce) ~  ごみそのものを減らす
リユース(Reuse) ~ なんども繰り返し使う
リサイクル(Recycle)  ~ 分別して再び資源(原材料)として利用する

さて、横浜市の家庭から出る紙の分別は「新聞」「雑誌」「ダンボール」「紙パック」「その他の紙」の5種類。今回の出前講師のお題目オーダーは「古紙のリサイクルの現状」について。

なぜ、種類別に出さないといけないのか、小学校で出前講師を行う際にどんな工夫をしているのか、どんなツールを使って伝えているのか等、基本的な分別の確認や「わかりやすく伝える工夫」について、私なりの方法ですがお話しさせていただきました。

独自の紙芝居で地域の保育園・幼稚園で活動され、環境問題に対する意識が高いみなさんなので基本の「き」をとても大切にされていらっしゃることが窺えます。いつもなら、こちらで分別体験の箱や家庭から出るゴミを準備していくのですが、今回は市民の皆さんが用意し、受付の時に「はい、これ。」と参加者に渡して、それぞれ箱に仕分けして、会の最後に再確認をしていました。日頃から地域で熱心に活動をされていらっしゃる証拠です。

そんな地域の方でも分別完全制覇とはならず(笑)ですが、なにより楽しく分別されていらっしゃったし、講義にも熱心に耳を傾けてくださり、ありがたい限りでした。

そして今回のクエスチョンタイムは「におい」で盛り上がりました!! 横浜市のゴミ分別ルールの中に石鹸の個別包装紙は紙や洗剤の箱は紙製であっても、燃やすごみとして処理することになっています。これは、紙をリサイクルする行程で完全に脱臭ができず、製品化されたダンボールや紙箱ににおいが残ってしまい、箱の中身や商品ににおいが移ってしまうことを避けるため、燃やすごみとして出してください、となっているのです。

「じゃ、線香の箱は?」「えっ、芳香剤の箱もにおいはきついぞ」と次から次へと「あれは」「これは」と・・・。
考えてみれば、芳香剤や香りのつよい製品ってたくさんあります。トイレットペーパーでも「香りつき」という商品もありますしね。

この「におい」、人によって感じ方かかなり異なりますから、なんとも回答が悩ましいです。回答の仕方、改善余地大です(苦笑) 五感が判断基準となるゴミ分別のむずかしさを実感中。

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by AKIO_TAKE | 2016-09-02 18:50 | 3R