Here is noge

多種多様なお店がひしめき、情緒漂う街 野毛。


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# by AKIO_TAKE | 2018-02-04 06:33 | unclass

関心の距離を延伸する 4

越境移動すること、そのこと自体が問題を引き起こすわけではありません。豊かな日本の食卓があるのも海外で生産された食材が日々輸入されているからこそです。国内の食料消費が国産でどの程度賄えているかを示す指標「食料自給率(カロリーベース」)は38%(平成28年度/農水省発表)と半分以上は海外でつくられている食材を輸入しているのが日本の現状です。廃棄物と食を並べて論じるな!!とお叱りの声も聞こえてきそうですが、いまや物流は地球規模で動いている訳で、越境移動そのものは現在の暮らしを支えるには、もはや不可欠です。

さて、新たに法第17条の2が規定されましたが、まず不適切な保管や取り扱いによる日本国内の環境汚染の防止と改善、災害発生をなくすこと。そして特にアジア方面に輸出される雑品スクラップの選別作業や廃棄処理を担当する現地の方の健康被害をなくすこと。法が求める目的の他に、私はこの2点が雑品スクラップの取扱いを規制する大切な視点だと考えています。

廃棄物だって選別して再生資源物として生まれかわれば立派な原材料です。そもそも、リサイクルというのは不用となった物を素材ごとに選別して再生原料にする為に行う作業のことを指しています。廃棄物処理や再生資源事業者は正式な手続きをして有価物として有効利用できるように努め、有限な地球資源をなんども繰り返し使えるように取り組んでいます。しかし、残念ながら廃掃法やバーゼル条約を逃れるために、雑品スクラップをすべて有価物と主張し、環境対策を行なわずに破砕や破壊をすることで大気中や土壌への環境汚染を引き起こしてしまう事業所もあります。そうした事業所に対する指導、改善を行い、輸出先の国にも迷惑をかけないようにしましょうというのが今回の雑品スクラップの規制の意義だと思うのです。

現在76億人の人口は2050年には98億人に到達すると国連は予測しています。冒頭にもあるように日本の豊かな食は海外からの輸入に頼らざるを得ません。食料生産地と再生資源物として有効利用できる工場は異なる国であっても、食材生産国の人口が増えれば食材の輸出抑制もするでしょうし、異常気象が生産国を襲えば輸入食材の値段も上がり、欲しいものが入手しづらくなることも考えられます。

灯台下暗しにならないようにすることが、まず第一。同時に、関心の範囲を拡げてくことで身近な当たり前のことが、じつは急ぎの改善を迫られていることに気づくかもしれません。人は気づいた範囲で最善を尽くしている、という言葉があるように「気づき」があれば様々な社会問題を解決することができるはずです。法律は時代と共に更新されていきます。私たちの日々の何気ない行動が、世界の人々にどんな影響を与えているのか・・・法律が更新されるときなどは、そうしたことを今一度確認でき、関心の距離を延伸するにはとても良い機会です。会ったこともない人々だけど、輸出先の国のことを考えて行動していれば相手もきっと感謝してくれるはず。そう思って日々を過ごしたいものです。なにこども「お互い様です」。

関心の距離を延伸するは、これでおしまい。

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# by AKIO_TAKE | 2018-02-03 15:31 | 環境

関心の距離を延伸する 3

廃棄物の発生を抑え、発生した廃棄物は選別や焼却等の行程を経て、適正な処理をすることで私たちの生活環境を安全にすることを目的とした「廃棄物処理法(以下、廃掃法)」の第二条のニで、国内において生じた廃棄物は、なるべく国内において適正に処理しなければならないと明記されています。廃棄物は国内処理が原則である、ということですね。関心の距離を延伸する1に記載した有価物は廃棄物に該当しないので、国内処理の他に海外へ輸出し、現地で有用物と無用物に選別し、有用物は再生資源原料として取引され、無用物はごみとして処理をされます。

話は転じて、
1980年代に多発した有害廃棄物の越境移動をめぐる事件を契機に国連環境計画(UNEP)が中心となって、有害廃棄物の汚染防止を目的とする国際ルール「バーゼル条約(正式名称:有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約)が1989年に条約として採択されました。有害廃棄物の輸出について許可、事前審査の制度を導入し、不適正な輸出入が行われた場合には政府に引き取り義務が課せられ、1992年に発効されました。これに伴い日本ではバーゼル条約の国内対応法である「特定有害廃棄物の輸出入等の規制に関する法律」を1993年に施行しています。

さて、2017年6月に我が国の廃掃法が改正されました。①不適正事案対応②雑品スクラップ対策③親子会社の特例、の3つが大き改正とされ、中でも、鉄・非鉄金属・家電・OA機器・プラスチック等が混ざった「雑品スクラップ」に注目が集まっています。雑品スクラップには、家電リサイクル法の対象となる特定家電4品目(エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、テレビ[ブラウン管・液晶・プラズマ])や銅・アルミ・鉄・ステンレス・真鍮なとの様々な素材が含まれ、銅や真鍮、アルミは貴重な金属資源です。この金属資源は経済的価値のある有価物として取引され、廃棄物には該当しないものの、かつて公害を引き起こした有害物質が含まれているものも少なくありません。かつ、廃掃法・バーゼル法ともに規制対象外と判断されるケースがありました。つまり、有害・リスク等はあるが価値のあるものは廃掃法では取り扱わない・・

一目しただけでは廃棄物なのか有価物なのか判断がつかないもの、(繰り返しになりますが)有害・リスクがありそうだけど、そして、後々環境汚染を引き起こす可能性を否定できないものだけど・・と曖昧にしか取り扱えないものがバーゼル条約の発効後も有価物として越境移動してしまっている。
そうしたグレーゾーンを明確にするため、新たに法第17条の2が規定されました。

続く・・・


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# by AKIO_TAKE | 2018-02-02 14:47 | 環境

表現を深く豊かに

高校の図書館の司書さんと13名の高校生が、読んだ本を対話の起点として語らい合ったことをまとめた一冊。
自分の経験とその本の内容がちかければ友達に勧めるレビューも書きやすいけれど、未知の分野ではなかなか言葉がつながっていかないものです。こうやってブログで自分の関心範囲以外のことなどを発信することも、たのしい練習だし、ゆっくりながらも素養を深められるかなと思って続けています。
自分の言葉で表現する13名の瑞々しい高校生の感性も豊かですし、あとがきの「そして、本を読む<孤独>に浸っています。温かな孤独です。」という著者の言葉はほのぼのします。私もこのような感性を持つ司書さんがいる図書館を見つけられるといいな。

表紙の「BOOK」の異なるフォントも図書館を連想させてくれますね。


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# by AKIO_TAKE | 2018-02-01 12:51 | book

関心の距離を延伸する 2

環境保護や大切な資源を繰り返し使う等の観点から廃棄物の分別や排出量を減らす社会生活が形成される過程に在ることはとても良いことです。他方、その過程にあっても廃棄物は毎日出ますし、処理しなければなりません。

とても簡単にまとめてしまいますが、廃棄物処理業者のミッションは廃棄物を安全に運び、処理することです。ただ、廃棄物は雑多な物のかたまり、とも言えます。そのかたまりの中には、もしかしたら処理の方法の間違えてしまうと重大な事故を招いてしまうリスクが潜んでいるかもしれません。そのかたまりが、どのような成分でつくられているかが分からない、ということもあります。廃棄物処理業者は安全に適正に処理することをミッションとしていますが、そもそも、目前に在る廃棄物はどのような成分でつくられているのか、もしかしたら生産工程で危険物に指定されている薬剤などが使われていることに気がつかないことも考えられます。故に、廃棄物処理業者は生産工程や原材料、添加剤などの学びが必要ですし、そうした努力を欠かさず、安全に処理することをミッションとする廃棄物処理業者が優良事業者であるとされることが望ましいです。

廃棄物となる前の、それらのものは暮らしの中や社会資本の有用物として使われてきたものばかりですが、分別・選別もされずに不要物である廃棄物と化した途端に、じつはとっても危険なものに変わってしまう、なんてこともあり得ます。また、日々多量に発生する廃棄物をその日のうちに全量処理することは不可能なので、一時的に廃棄物を保管するスペースが必要となり、保管された廃棄物は再生資源物として生まれ変わる或いは適正に処理されるまで待つことになります。

この保管されている間に、年に数回程度、日本各地から火災の報告が上がってきます。時々、「廃棄物処分場が燃えています!!」なんていうニュースを見たことがあると思います。火災原因が明確に判明できる場合もあれば、油や乾電池、燃えやすい素材、発熱を促進する金属などが雑多に混ざっていて自然発火として原因を処理することもあります。
現実的に社会の存在するすべてのものが、どんな成分でつくられて商品として機能するしているかを把握、理解することは困難の極みです。それでも、わからないこと・知らないことを、わかるように・知るという態度で挑むことが廃棄物処理の質の向上には欠かせません。

追記 中高生に参加してもらっている「かんきょう文化祭 /(一社)かんきょうデザインプロジェクト主催」も、素材選択からものづくりのプロセスを加味した環境学習を展開しています。

続く・・・


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# by AKIO_TAKE | 2018-01-31 10:39 | 環境

関心の距離を延伸する 1

廃棄物の発生を抑え、発生した廃棄物は選別や焼却等の行程を経て、適正な処理をすることで私たちの生活環境を安全にすることを目的とした「廃棄物処理法(以下、廃掃法)」。不法な投棄や処理がされたり、適正・安全に処理するための事前処理をせず、ぞんざいな取り扱いが環境汚染を引き起こし、社会問題化することが後を絶ちません。安全な生活環境を守るために法律を改正し、適正な処理を促すものの現実は廃掃法の目的に辿りつかないのが実情です。

廃掃法で「廃棄物」と規定されるのは、無料での引き渡し、又は、不要となった固形状又は液状のごみを廃棄物処理業者に処理する費用を支払って処理をしてもらうもの、となります。したがって、例えば見た目は廃棄物のようでも銅線は有料で取引されるために「廃棄物」とはならず、再生資源物という商品として価値(※)があるので廃掃法の適用を受ける必要がありません。さらに、前述の廃棄物処理業者とは廃掃法によって廃棄物の収集や運搬、処理をしてもいですよ、という許可をうけた事業者を指します。つまり、銅線のように有料で取引されている有価物を運んだり、処理することに廃掃法の適用は必要ないので、許可業者にならなくても良いのです。(※)この状態を「有価物」と表します。

続く…


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# by AKIO_TAKE | 2018-01-30 14:55 | 環境

時はめまぐるしく

パシフィコ横浜で日本で初めての防衛見本市が開催されているのを知って「時代が変わったきてるなぁー」と感じたのは2015年のこと。その1年前の2014年、武器輸出三原則に変わる新たな政府方針として防衛装備移転三原則が閣議で決定がなされていました。

今朝の「モーニングショー 池上彰のニュース大辞典」でも武器輸出が解禁(※)され、海外の軍が日本製の輸送機などを高く評価している、という紹介がされていました。ただ価格が高いこと(数年前まで海外への輸出が厳しかったため)と実績がないので成約に結びついていないという現状もあるとのこと。長い月日を経て、法律や制度は決まっていく一方で、国際情勢は目まぐるしく変化していきます。やっと、一定の制度が出来上がったと喜んだ翌日には新たな課題が芽吹いていたりします。世の中ってそんなものかもしれませんが、故に、お出かけ支度しながら何気なく聞こえてくる情報にも注意をはらっておかなければ、と思いながら靴をはいた月曜日。

(※)禁止に対して、これまで個別の例外規定あり。

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# by AKIO_TAKE | 2018-01-29 10:11 | unclass