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day after day & 武松昭男のphoto日記

存在

先日、再生資源事業者の協同組合の勉強会で講師をさせていただきました。テーマは「リサイクル事業に私たちの存在が不可欠と思ってもらえるように」。
私たちの「ごみ」の生産量は相変わらず多量な、そして生産技術の向上で多様なごみが次から次へと生み出されている一方で、古紙・鉄・非鉄・繊維・びんなどのリサイクルが可能な再生資源物では品目にもよりますが、その取扱量、つまり発生量が年々減少しており、このままでは事業採算を確保できる取扱量に届かず、廃業や企業統合を選択する事業者もでてくることが想定されています。

再生資源業の多くは、1㎏あたりいくら、という「重さ」をベースに商売をする一面もあるので「量」が減ることはかなり堪えます。さらに、生産技術の向上は、例えば、新聞紙や段ボール、びんなどは運搬効率や環境負荷低減を理由として軽量化を進めたので、かつてと同じ量を集めても「軽く」なっており、売上が下がってしまいます(販売価格が変わらない場合)。
ともあれ、他の業種同様に商いを取り巻く環境は大きく変わっている中、今後はどのような考え方で事業を進めていけばよいのか、事業を強化するために何を学んでいけばよいのかなど、参加者とともに考えながら回答を探り出す時間を共有しました。減少する組合員数に目を向けても、再生資源事業者だけで、かつての組合員数まで回復することは困難であると仮定すれば、組合の事業内容はもちろん、組合を構成する組合員の職種も再生資源事業者だけにこだわっている必要もありません。もちろん、このケースでは定款の変更も必要となりますが。

いずれにせよ、できること・やれることはまだまたありますから「自分たちで変えられること」はしっかりと具現化できるように、私も一緒に勉強し、サポートさせていただきます。


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by AKIO_TAKE | 2018-10-18 23:08 | work