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day after day & 武松昭男のphoto日記

銘記

トラックドライバーという括りの中でも一般家庭から排出される「ごみ」や「古紙などの再生資源物」を収集する仕事(以下、資源物等収集業)は、商店街や見通しの効かない細い道路などを走行する割合が高い仕事です。故に、ハンドル技術もさることながら、歩行者への気遣いや状況判断の早さ・適格性、そして細心の注意力がより求められます。大手の運送企業では定期的な運転適性診断などのツールを導入・実施して、ハンドルを握るうえで自身に不足している資質に注意喚起を促し、事故ゼロを目指しています。

再生資源物の収集を専門にしている企業は中小・家族経営が多いので、かけられるコストも限られてきます。そうした中でも、ドライバー教育システムを導入してより安全・安心の企業であることをPRして排出事業者や市民の信頼を得ようと努力を重ねている企業はたくさん存在します。
自動運転やAI化の時代が間近であっても資源物収集業がかかわる仕事は、最新の技術に対応すべく調査・研究を行いながら、まだ従来のトラックドライバーというスタイルで人材を採用し、教育する時間が続くと予想されます。

「資源物収集業」とはどんな仕事なのか、ということを何度も社内で話し合うことが欠かせません。車両や荷台への乗降が多いこと、それは車両の停止・発進が長距離トラックと比較して断然多いこと、そしてドアの開閉が多くなるということ。そうした業務環境下で、商店街や住宅街でトラックを走らせ、荷物を積むという作業を行うということ。事故を起こしやすい環境下で仕事をこなすという意識をしっかりと持って行うことがプロのドライバーであるということにつながっていきます。

人手不足が叫ばれる中、歩行者への気遣いや状況判断の早さ・適格性、そして細心の注意力を心に刻んでいただくには、セミナーで活用する資料や伝えるべき内容も新しく書き換えたり、どんどん更新していかなければなりませんね。


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by AKIO_TAKE | 2018-10-26 13:49 | work