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day after day & 武松昭男のphoto日記

成長期の果て

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不法に投棄された産業廃棄物を自治体が片付ける費用の最大60%を国が財政支援する「産廃特措法」の延長が、本日14日に閣議決定され、いまの国会に提出される事が決定されました。

不法投棄された産業廃棄物は捨てた業者が処理することが原則なのですが、業者が倒産などをしてしまって、そのまま放置されるケースが社会問題となり、平成15年に成立した時限立法です。

これまで14件の支援が行われていましたが、この期限が来年3月と迫る中、処理が完了しているのは4件にとどまっていました。そうした状況から、ここ数年、期限を延長して欲しいとの要請が自体体より寄せられていて、これをうけて平成35年3月末まで10年間延長するようです。

この特措法の対象となる産業廃棄物は平成9年以前のもの。人と同じものをより早く、より多く持つことに躍起になっていた大量生産、大量消費、大量廃棄のかつての成長期の果てに策定された特措法。循環型社会構築への転換期にのこされた負の遺産・・・

昨年の自然災害による環境汚染とは異なり、意図的に環境が汚染されるのをわかっていながら、その状況を見過ごしてしまった功罪・・・。いまでこそ、環境関連のお仕事は人気のようですが、だとするなら尚更環境関連の仕事に従事する者は、もっと謙虚に、産廃特措法を策定せざるを得なかったプロセスに正面から向き合うことも大切なことではないでしょうか。自分を振り返って、そんなことを考えさせられるニュースでした。
by AKIO_TAKE | 2012-02-14 19:39