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day after day & 武松昭男のphoto日記

複合素材の利点

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プラスチックでできた容器。もう、これがないと生活が成立しないくらい、日常生活には欠かせないものになっていますね。物にはなんでも長所、短所があります。プラスチック容器の短所としては、傷がつきやすい・静電気が起きやすいのでホコリが付きやすい、汚れやすい・熱に弱いなど、長所は、軽くて丈夫・成形しやすいので大量生産に向いている・さびたり腐食したりすることがないなどがあげられます。

先日、このプラスチックの容器をつくっていらっしゃるメーカーの方とお話しする機会がありました。写真のマヨネーズやポテトチップスの袋など、一見すると一枚のプラスチックシートでできている感じですが、プラスチックによっては一枚(単層)だと、空気や湿気、ガスなどを透過させてしまいます。そこで、例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンという性質の異なるブラスチックを貼り合わせた複合素材、かつ、多層構造にすることによって容器や袋の中身を保護しています。

この複合素材にするメリットはという質問をしたとき、ちょっと意外な答えが返ってきました。成形しやすいとか、コストを抑えられるとか、そんな言葉を予想していたところ、「ガラスびんの長所をブラスチックの容器に取り入れ、びんにとって代わりうるものだから」というものでした。

ガラスびんの長所の一つに挙げられるのが「通気性がなく、密封性が高いため、中身の美味しさを長く保つ事ができる」ですが、この長所にブラスチックの長所の軽くて丈夫わ融合させることで、びんにとって代わる商品を作り出しているというわけです。思わず、「なるほど!!」と頷いてしまいました。

新しいものが誕生するきっかけや視点というのは、ホントに勉強になります。ものの見方、まだまだ、一面的だなぁと教えられたメーカーさんからの回答でした。
by AKIO_TAKE | 2013-02-23 23:44