人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

試される中華街 その2

試される中華街 その2_a0259130_16383423.jpg

先月の25日に続き、昨日横浜中華街会協同組合が日本赤十字が展開しているプログラム「いつもここに安心を」と連携して、「視覚障害を知る」をテーマに研修会を開催しました。
あににくの天候のため、昨日は街中での講義を実施できなかったことが、ちょっと残念でした。

さて、この研修の開催に先立ち、5月にあらかじめこのテーマの講習を受講していますが、その時と同様に前半の講義では視覚障害(全盲)をお持ちの方が講師として登壇をされました。

講義の冒頭に、「ああ、そういう人もいるんだな」と思ってもらえる程度で良いから、そして、視覚障害を知るというテーマだが、他のことにも応用できるはずなので、そのあたりにも留意して聞いてもらいたいと述べられてスタートしました。五感の情報量の80パーセントを占めるとされる視覚を生れつき失いながらも、健常者のみなさんを60分ひきつけ続ける講義は、なんど聞いても感銘をうけます。

他のことにも応用ですぐに思いつくのは自然災害に遭遇した事を想定した場合。裸眼視力0.1以下の私はメガネを愛用しています。もし、災害の混乱でメガネを紛失したとしたら、0.1以下の視力で数日間を過ごさなければなりません。また、コンタクトレンズ愛用の方で自宅まで2~3時間以上かかるところで災害に遭遇し、仮に使い捨てコンタクトを愛用していれば、やむなく外さなければならなくなり、メガネも携帯していなければ、日常よりはるかに少ない視力のない中で帰路につかなければならない。そうしたことも充分に想定をすることがてきます。

また、商店街では安心、安全に買い物をしていただく、楽しんでいただくという整備としてバリアフリー化が取り上げられます。実際にそうしたハードの整備も必要ですが、これには大型の予算を要します。財政に余裕があればよいのですが、なかなか先を見通すことが困難ですし、ハード面だけの整備をしても、そこに人としてのやさしさやぬくもりを感じていただくことができなければ、投資した金額に見合った効果を産み出すことはないでしょう。その視点からも、昨日の研修会は有意義なものでした。

もっと愛される街を目指してつくられた横浜中華街憲章の第一章には、このように書かれれています。

「礼節待人の中華街」
私たちは横浜中華街への客人を礼節をもって迎えもてなすとともに、客人とともに研鑽し、成長発展していきます。

憲章はつくったら終わりではありません。自らの行動規範です・・・それだけは忘れてはなりません。

※ 6月24開催の投稿
http://tpdws2.exblog.jp/17991188/
by AKIO_TAKE | 2013-07-25 10:06