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day after day & 武松昭男のphoto日記

公害の色

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昨年、「ニッポンの嘘」という、90歳の報道写真家 福島菊次郎氏の生きざまを描いたドキュメンタリー映画が公開されました。その福島さんの写真企画展が新聞博物館で昨日から10月20日まで開催されていて、本日訪ねてきました。

代表作とされる写真集『ピカドン ある原爆被災者の記録』や三里塚闘争の写真もさることながら、公害激甚期に発生した水俣病、足尾銅山鉱毒事件、四日市ぜんそくなどの公害の写真に関心をひかれました。

というのも、展示作品はモノクロ写真で撮られたもの。海や、川、岩肌、池など、公害で汚染されてしまった景色を、モノクロ写真から当時の色を具体的に言葉で表現できるだろうかと、そんなことを思いながら観ていたので作品前で留まる時間が長くなりました。

公害病に関する文献にも高度成長期まっただ中の公害激甚期では、病への恐れや原因が解明されない不安から、肉親縁者でさえ憎しみ合うことになってしまい、地域破壊を招いたという辛い出来事を、過去に日本は経験しています。

私にとって、この写真展はそうした過去の出来事と現在をつないでくれる場となり、そして、未来に向けて繰り返してはいけないことを深く問う時間にもなりました。
by AKIO_TAKE | 2013-08-25 23:36