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ソーシャルアート

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ブラジルのリオ・デジャネイロ最大のごみ処理場ジャウジン・グラマーショをテーマにしたドキュメンタリー映画「ごみアートの奇跡」。

プラスチックごみに空きびん、空き缶、洋服に電化製品、極めつけは生ごみまで、ありとあらゆる「ごみ」が大型トラックで運び込まれ、「ごみ」がトラックから滑り落ちると同時に、売却できるごみ(リサイクル可能なごみ)に群がる「ごみ回収人」。

ごみを集めてんじゃない、リサイクル可能なものを集めて、環境汚染防止の一役を担っているんだという誇りを持ちながらも、「ごみ回収人」という社会の外にいる人々と揶揄され、将来を描けずに葛藤する日々。

美術家として成功したブラジル出身のヴィック・ムニーズは、故郷の貧しい人々になにか恩返しできないかと考え、さまざま事情を抱え、ごみ処理場で生計を立てる約2500人の「ごみ回収人」に出会い、ごみ処理場にやってくる膨大なごみから壮大なアート作品を共同作業することで、将来への希望を回復させようと試みます。

「ごみ回収人」が、分別などされていないごみ袋を開けて「この家は金持ちじゃないな」とか、女性用のハイヒールを拾っては「この女性はキャリアウーマンだね」と笑って見せるシーンには、かつての自分が重なります。

いまは分別排出が徹底されていますから、「ごみ」から家庭や会社の事情なり、暮らしぶりなどを推察することは難しくなりましたが、10年位前までは「ごみ」からもお弁当箱同様にくらしの喜怒哀楽が透けて見えたものです。あくまで、私の狭い思考範囲内ということですが・・・それでも難しくなったとはいえ、今でも飲食店などで捨てられた「ごみ」から、どんな経営体質なのかを実際に目の前に出された料理をいただきながら考えたりすることはあります。分別が徹底されても、ごみ箱に入れた瞬間から、ごみのことはあまり考えませんから。

2013年の日本では絶対に見ることはない光景が繰り広げられる作品なので、2人のこどもの予定に合わせて鑑賞した映画です。ほぼ、強制連行な感じでしたが面白がってくれたようです。モービーの音楽も、ときにファンキーに、ときに前衛的な楽曲がチョイスされていてgoodでした。ここのところ、映画ネタが続き、恐縮です。
by AKIO_TAKE | 2013-09-30 07:59 | movie