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街の器量

20日の夜から、渋谷 - 六本木間での都営バスの24時間運行が始まりましたね。まだ、始まったばかりですし、クリスマス前の3連休初日の運行開始で利用されるお客様も多かったようです。けさの、モーニングバードで取り上げていました。
運行効果の検証は、これからさまざまな角度からされていくのだと思いますが、タクシーの運転手さんの「全然、影響ないよ!!」の言葉に思うこと。

昨日、横浜街中華街のごみのことについて触れました。地域ぐるみの取り組みが功を奏しつつある昨今ですが、ちょっとななめ目線で捉えてみると・・・

2004年、東横線とみなとみらい線の相互乗り入れが始まり、さらに2013年、つまり今年3月には乗り入れ先の東横線が東京メトロ副都心線に乗り入れたことにより、みなとみらい線終着駅「元町・中華街駅」から一気に埼玉まで直通で行き来できるようになりました。直通運転がもたらす効果はとても大きくて、その恩恵に与る店舗も多いと聞きます。

以前にも投稿した記憶がありますが、今年3月以降、中華街への来場者は確かに増えました。「元町・中華街駅」の乗降客数も、中華街のオフィシャルインフォメーションに立ち寄られる方の数も右肩上がりです。

しかし、夕方になると駅に吸い込まれるかのように人が消えていきます。それに合わせるように、タクシーの流し営業車もかなり減った感じです。タクシーに乗るたびに、駅待ちしている運転手さんに話を伺うと、「20時過ぎあたりからお客さん居ないし・・・流しても無駄だから最近は夜の中華街には来ないよ」という声が多数。

この状況は、お客様の滞在時間の短さを物語っているかもしれませんね。

「ごみ」を捨てる間もなく、中華街から足早に去る・・・行きたいお店に行って、サッと帰る。
中華街を訪れる行動パターンにも新しさが出始めているのでしょうか。

交通網が整備されるということ、それは近隣に観光スポットが集約しているところは、明るいうちにとか、まだ間に合えばと、ひとつの街での滞在時間を短くする現象をつくりだすことにもなります。
これを「回遊性」と称して、喜んでばかりはいられなくなってくる街や商店街、商業施設集積地が出始めています。(一方で、近隣に観光スポットが集約していないところも、場所によっては閑散としてしまっているところもあるようです)

「これっ」という解決策を模索しているうちに新しいトレンドが産まれてくるのが今様ですから、お客様へのアブローチ方法もこれまでとは違ったものをいつも数パターン準備しておかないと、簡単に飽きられてしまいます。

直通運転になって恩恵を与るのは中華街だけじありません。みなとみらい地区も新しい商業施設が次々に立ち上がり、横浜駅西口も再開発に突入していますし、自分自身の行動パターンを検証しても新宿三丁目や明治神宮まで乗り換えなしで行けるのには、とても便利です。

利便性の向上は無情であることを忘れないようにしなければなりません。お客様を運んできていただきますが、新しい課題も一緒に街に運び込んできます。この課題を嬉しいものに変えられるか、停滞材料としてしまうかは、その街の器量次第。いまに始まったことではないとは思います。だとすれば、街づくりの専門家と言われる方たちでも止められなかった現象のひとつだったのかもしれません。さまざま分野で専門家と言われる方たちの苦悩を端的に表している例ではないかと思います。

「ごみ」と「交通」がごっちゃになってしまいました。わかりづらくなってしまって恐縮です。

中華街各店も街も、ごみが散乱しないように心がけています。昨日投稿したように、ごみの散乱は改善されつつありますので、そんな事も関心持っていただきながら、中華街では旧正月を控え、春節燈火でみなさんをお迎えしています。ぜひ、ゆっくりと「食」と「街」を楽しんでいただければと思います。

中華街をそんな穿った見方をするのは僕くらいなので、故にななめ目線ですみません。

街の器量_a0259130_10585743.jpg

by AKIO_TAKE | 2013-12-23 10:59 | look/gaze