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時代に逆行してしまったシステム

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採算性や分別問題などの諸事情により2010年までに終了予定とされていたましたが、その後も継続されていた横浜市西区みなとみらい21地区で運用している、ごみ管路収集事業。

この事業が2017年末までに廃止されると、今朝の朝刊が報じていました。

見出しにもあるように「夢のシステム」ともてはやされ、横浜市だけでなく、多摩ニュータウン、関西空港の対岸に整備された「りんくうタウン」、筑波学園都市など、未来都市の象徴を形成を担う設備として整備事業を進めてきた、ごみ管路収集も横浜市の撤退でいよいよ過去の遺物となりつつあります。

みなとみらい地区での運用開始が1991年、従って設備導入を検討していたのは、1970年代後半頃になると思います。国のモデル事業として推進されていた設備なので、1970年代後半に、現在のごみ処理状況やリサイクルの普及度合いなどを読み込むことは結果的に難しかったようです。今日から逆算すれば35年先のごみ処理、リサイクル状況を予測するということですから、的中率が低いのはやむを得ない。

一方で、1991年に、ごみの排出を抑制し資源の有効利用を推進する法律が制定をされました。この法律の第9条では、地方公共団体は、その区域の経済的社会的諸条件に応じて資源の有効な利用を促進するよう努めなければならない、と明記されています。ちなみに、第5条では、消費者は、製品をなるべく長期間使用し、並びに再生資源及び再生部品の利用を促進するよう努めるとともに、国、地方公共団体及び事業者がこの法律の目的を達成するために行う措置に協力するものとする、と消費者の責務として謳われています。

ごみ管路収集は、ごみの減量化や分別を想定せずに、地下のパイプを通って空気輸送され、自動的に焼却場に運ばれるシステムとして1991年にスタートし、一方で、資源の有効利用を促進するためには、ごみを出す段階で分別・選別をするというルールを1991年に制定した。いまから思えば、なんともちぐはぐな感じですが、変わり目としての相反するごみ行政が存在していた証です。

(いくら法律が制定されたとはいえ、1991年に運用スタートした横浜市としては管路収集事業の廃止なんてことはもっての外。この法律の制定は国の施策に地方公共団体がふりまわされた一例として捉えてもいいかもしれません。)

よく確認しなければと思いますが、ごみ管路収集は上下水道、或いは、電話・電線などとの共同溝だったかな・・・2017年末までに廃止されたのち、撤去とかはするのだろうか。撤去するとなれば費用もそれ相応な金額が必要では。このあたりも、調べてみます。
by AKIO_TAKE | 2014-01-12 23:57 | look/gaze