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層を成すのは日々のディティール

毎日がゆっくりと積もるように重なり、層を成してゆく。ひと組の夫婦の何気ない営みを淡々と描きながら、その心に潜む揺らぎを繊細に描き出し、夫婦である事の意味を問う。(作品解説より)

スクリーンには淡々と若い夫婦の日常が描かれるだけ。でも、なんとも言い表せない緊迫感が身体をシートに押し付け、気つけば、アッという間にエンドロールを迎える作品。

シーンの多くのカットはとても長い・・・本作の監督 斎藤久志さんの特徴のようです。このような作品にはじめて触れたこともあり、新鮮な作品として鑑賞しました。

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上映後、斉藤監督と主演の高尾祥子さんの舞台挨拶があり、どうやって人は一緒に生きていけるのか、を作品着想として2週間程で製作されたとのこと。

どこにである日常、しかし、抱える悩みや葛藤は人それぞれ。そして、なんとなくという不安にも駆られ、なにかに怯えていたりする。でも、そんなことはないよと、どうしよう、なんでだろうと伏し目がちな日々は誰にもあるはずだと私に語りかけてくれる作品でした。

映画のタイトル名、「なにもこわいことはない」

淡々と描かれる分だけ、印象も多岐にわたる映画。想像力がないと人生が乾燥してまうので、そんな視点も併せて観ました。そうした意味で良い時間を与えてくれた作品です。
by AKIO_TAKE | 2014-01-18 22:43 | movie