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世界の人口が100億人に達すると、人間は食料、水、エネルギー、疾病など、さまざまな分野で経験したことのない大惨事に遭遇し、危機的な状況に陥るだろうと警告しながら、終始、悲観的な論理が展開される一冊、

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文章がコンパクトに書かれており、データに基づく記述もわかりやすく、テンポよく読み進められますが、かえって、そのシンプルさが不気味な印象を与え、次の展開が待ちきれず、ページがどんどんめくられていきます。200ページ足らずで、箇条書きを多用しているので、1時間もかからずに読了できます。

そんな一冊ですが、ページをめくる手を止める一文がありました。

「最近、気候変動をテーマにしたか科学的な会合や会議で、新しい種類の出席者を必ずと言っていいほど見かけるのは偶然ではありません、それは軍関係者です」

唐突に表示された「軍」という文字・・・最近は地球環境の切り口からの本にも「軍」やそれと同義語の言葉が散見されることが多くなっています。

悲しいことですが、ニュースを見ていても地球のどこかで争いごとが発生しています。ありがたいことに日本では軍事力による争い事は起きていないけれど、地球環境の危機と共に、自国及び自国民の生命や暮らしの継続性が脅かされれば、その解決を図るための争いごとに巻き込まれない保証はどこにもありません。

やっぱり、環境問題は争い事でしか解決できないのか。他に解決の方法はもはや存在しないのか。そんなことを突きつけられますが、簡潔に要点が述べられていることもあり、伝達力を養うには良い一冊だと思います。
by AKIO_TAKE | 2014-01-24 09:48 | book