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消費の後に

2億4千万人と世界第4位の人口を抱えるインドネシアで廃棄物の問題が深刻化している、というニュースを見つけました。経済成長に伴い、廃棄物の問題は首都ジャカルタのみならず各地に広がりつつあることから、インドネシア政府も日本でいうところのプラスチック製容器包装の廃棄に対する製造者責任や不法投棄への罰金など新しく規制を制定しているとレポートされています。
しかし、法的な枠組みができても実行する意識が足りないことや予算不足もあり、国連環境計画はより一層の努力が必要との認識を示した、と一日も早く実行が伴う事を願うコメントを出しています。

環境の問題に限りませんが、課題解決には1.人々の意識 2.規制 3.技術革新の3つが上手に機能することが必要とされています。ただ、解決に向けてのプロセスで、この3つの進行度合いが必ずしも揃うわけではありませんし、かつての日本がそうであったように、まずは新しい規制を制定できたことは一歩前に進んでいるのではと思います。

日本で環境問題が深刻化し、ごみを適正に処分するためにつくられた法律は1970年(昭和45年)に制定された廃棄物処理法となります。その時の日本の人口は1億4百万人。40数年を経る中で人口は2200万人増え、リサイクルを促進するため、ごみの種類ごとに対応させる個別的な法律も多く制定され、今日に至っています。

2050年のインドネシアの人口は現在より5千万人増の2億9千万人と推計され、かつ、地球規模でも人口は増えると予測されています。廃棄物が適正に処理されず、至る所に放置されたり、水路に詰まって洪水をおこしたり、衛生的にも経済的にも悪影響を及ぼす事象が世界各地で頻繁に発生することは、巡り巡って未来の日本にも未知の影響を招くことにつながってしまうかもしれません。
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家庭から排出されるごみは生活文化に直結しますので、インドネシアだけでなく、一様に制度、人口、文化とどの面からも日本の常識や技術を単に現地に持ち込んでも廃棄物問題が深刻化する国のお役にたてるかどうかわかりません。
しかしなから、このようなニュースからはそうした事態に対応できる人材をここ日本でも育成する機会をつくりだして、先々に国際貢献に備える必要性を感じさせるものです。

SNSの発達でインドネシアにお住いの日本の方のブログなどから、廃棄物問題が深刻化しつつある状況を窺い知ることができます。
SNSを通して世界中のごみ状況を調べ、その国や文化や慣習を学び、その文化や慣習の生活から排出される「ごみ」が、その国の衛生管理、地球規模での環境汚染にどのように影響を与えていくのか。

「環境の視点から感受性豊かな人材の創出を目指して」を活動趣意に掲げるリサイクルデザインタウン推進実行委員会で調査研究すべき課題の一つにしても良いかもしれない、とそんなことを考えながらニュースを眺めていました。
by AKIO_TAKE | 2014-03-06 21:41 | かんきょうデザインプロジェクト