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かんきょうセミナー2014 7月9日

文部科学省コミュニティースクールマイスターなど、国の機関から青少年の地域活動拠点づくりと幅広く教育事業展開を行っている吉田博彦さんを講師にお迎えし、「環境教育」をテーマに開催。

環境教育とは、環境や環境問題に対する関心や必要な知識・技術・態度を獲得させる為に行われる教育活動で、1948年の国際自然保護連合で環境教育という言葉が最初に用いられたそうです。

この日の講義はヨーロッパの中でも環境教育の進んでいるドイツやイギリスと日本の環境教育の相違を確認しながら進めていく内容で、よく聞いていると、前回7月4日のセミナーで伺ったお話と、ひとつの共通点があることに気づきます。

それは、日本では自分たちの出しているごみがどのような環境問題につながっているかということを認識していない人が多いのではないかという事。

前回は、俯瞰的な視点を持つことの重要性や物質のライフサイクルを意識することによって、認識の低さを是正するための提案がありました。今回は、日本人の環境問題に対する認識が低いのは環境対策の進んでいる欧米諸国と比較して、初等教育から環境問題についてしっかりと学ぶ少ないからではないか、そして、それはなぜそうなってしまうのか。それを考えてみましょうという講義です。

日本と欧米諸国の環境教育の大きな相違点は以下の通り(レジュメより抜粋)
(1)日本では1960年代に生じた深刻な公害や自然破壊に対する社会運動が発展し、その解決法が求められた。ただ、その中で環境問題に対する国民の関心、知識の低さが指摘され、それを教育する方法として環境教育の概念が形成された。
(2)欧米諸国では19世紀の後半から近代哲学の発展の中で自然保護教育が行われ、これが今日の環境教育の根源と考えられている。

短い言葉で表現すれば、日本は「啓蒙型」「問題解決型」、欧米諸国は「討議型」「自然体験型」といったところでしょうか。こうした課題へのアプローチの相違が前回のセミナーでも感じた、自分たちの出しているごみがどのような環境問題につながっているかを認識していない人が多いというところにつながっていくのかもしれません。ドイツ、イギリスも、実は日本同様に「環境」という教科は設定されておらず、そういう意味では日本と似ている教科設定になっているのです。しかし、ドイツ、イギリスは他の教科や活動、教育分野で日本より密接につながっているとのこと、このあたりに日本の環境教育をさらに向上させるヒントがありそうです。啓蒙型に終始してしまうと「どこか他人事」になる傾向があると言われています。とくに環境問題はさまざまな要素が複雑に絡み合っているので、普遍的な一般解答というものがありません。

一般解答が存在しない状況を乗り越えて人を動かすには、論理の明快さでも知識の豊富さでもなく、難問から逃げずに格闘している人そのものに触れることが大切で、生の人間の存在、経験、実践こそが若い世代を感化させると考えている、という講師の経験に支えられた言葉に身が引き締まる思いでした。

この日は、台風8号の影響が出始め、あすの悪天候に備えて、お仕事の調整もしなければならない中でのセミナーでした。そうした状況にもかかわらず、ご足労いただいた参加者のみなさん、そして、講師を務めていただきました吉田博彦様、心より感謝申し上げます。ありがとうございました、

第4回は2014年7月24日(木)の開催です。食品リサイクルに果敢に挑戦する3社のプレゼンです。めったにない機会です、みなさまの参加をお待ちしています。

テーマは「食べられるのに捨てられる食料はどこへ行く?~食品リサイクルのいまを探る」

スーパー、コンビニ、レストラン、食品工場などから捨てられる余剰食品や手つかずの食品は焼却するしか方法がないのか。飽食の裏側で繰り返される「もったいない」。食品リサイクルのいまを見てみましょう。

食品関連事業者から排出される余剰食品、手つかず食品のリサイクル事業を展開する3社が現状をプレゼンテーション。食品残さから堆肥を製造する横浜環境保全(株)、飼料を製造する横浜市有機リサイクル(協)と武松商事(株)が参加。
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by AKIO_TAKE | 2014-07-11 10:14 | かんきょうデザインプロジェクト