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曖昧

放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、地球の安全を問いかけるドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」。

フィンランドのヘルシンキから北西へ240km、オルキルオト島というところで、18億年前の地層を地下へ500mほどの場所に大きな空間をつくり、そこへ再処理をしない使用済み燃料(高レベル放射性廃棄物)を最大で900tの核廃棄物を収容する最終処分場(オンカロ)が舞台。

私たち人類にとって未知との折り合いを、これからどのようにつけていくのか。それを考察する、という映画です。

一昨日の"ゴミとして処分可能"で取り上げたNHKニュース(動画)の中に、「報告書案では、仮に地下1000メートルに100万年間埋めた場合、含まれる放射性物質の分析から地上で受ける放射線量は3000年後に最大となり、年間およそ0.3マイクロシーベルトと試算しています。そのうえで「十分に低い値で使用済み核燃料を再処理せずに直接処分することは技術的に可能」としています。」という下りがあります。

映画で紹介されているのは「500mの地下の10万年後の安全」を危惧する内容。それに対して、一昨日の報告書案では、1000mの地下の100万年後の (安全は不明だが) 技術的には可能であるというもの。この表現は、川内原発が再稼働するという見通しを発表したときの、「新基準は満たしているが、安全を保証するものではない」という田中俊一委員長(原子力規制委員会)の言葉を彷彿させます。

かつて原発推進派と言われた小泉元首相は、昨夏、このオンカロを視察したことで、一転、原発ゼロを目指すようになり、今春の東京都知事選では脱原発を連日街頭で訴えた。

そもそも、原発の再稼働を誰がどのような権限で判断するのかという法的枠組みを日本は持っていないとされる中で、淡々と原発再稼働の手続きが進み、再稼働するのであれば、使用済み核燃料の解決策も必要なわけで・・。

何万年後であれ、いまは岩盤が丈夫であれ、相変わらず「自然」に対する畏敬の念は失われたまま。科学技術の飛躍的な発展もありますが、100万年後を「今」とおなじ状態であると想定する傲慢さ。かく言う私も、その一人。なぜなら、解決策を持ち合わせていませんし、そして、40年かけて全国の原発等に約17,000トンもの使用済み核燃料を蓄積した一人。

さて、どうしよう。一進一退しながらも、自分の弱さと戦うしかないな。日々、「できない」ことを「できる」ように進んでいくしかない。
by AKIO_TAKE | 2014-08-01 00:27 | 環境