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生声のリアル

きょう、「今後のエネルギー政策のありかた」をテーマとした新潟県泉田知事の講演を聴いてきました。
マイクを通さずともお話が届く距離、人数も20名足らずのこじんまりとした会でした。生声が鮮明に聞こえる空間は、SNS動画やBS放送、また、PC画面などで見聞きするのとは異なる臨場感に包まれますね。

生声は一言一言の説得力に厚みを与え、さらに、合せる視線はより事の緊急性をつよく訴えてきます。

ご自身が知事に就任される30時間前に中越地震が発生し、2007年の中越沖地震では柏崎刈羽原発で火事が発生し、日本で初めて原発事故と対峙した知事とのこと(本人曰く)。

中越沖地震の際、新潟県庁と柏崎刈羽の敷地にあるホットラインが停電のために機能しなかった。その理由はホットラインのある部屋の扉が地震の影響で歪んでしまい開かなかったというもの。つまり、県庁では柏崎刈羽原発でなにが起こっているのか、知る由もなかったということです。泉田知事はこの話をいろいろなところでしていますからご存知の方も多いと思います。

この時の経験を活かそうと、耐震構造で、ドアが歪んだりしないで、きちんと連絡網が整備されるようにと福島第一原発の敷地内に建てられたのが、あの免震重要棟。3月11日の東日本大震災以降、亡くなられた吉田所長以下、現場では原子炉をひやすための戦いが続けられていましたが、まさにその戦いの場は、あの免震重要棟でした。

福島第一原発内に免震重要棟を建ててから8ケ月後に起こったのが東日本大震災。あの時に免震重要棟が福島第一原発になければ、全員強制的に退避となるわけで、もし、あの建物をつくっていなかったら、日本の首都もどうなっていたか・・・今だから、こんな風に言えるのでしょうけれど、あの建物をつくっていたおかけで東京は助かっているのかもしれませんね。生声で聴くと、ホントに私たちは原発リスクと紙一重の中で暮らしていることを思い知らされます。

事故対応マネジメントや世界との規制基準の開きの大きさなど、再稼働よりも先にすべきことが、まだゴロゴロ転がっていることを改めて実感。

けれど、タイムアップとなってしまい、再生可能エネルギーの話がだいぶカットされちゃって、少し残念。
これからのエネルギー施策について、原発推進・反対問わず、いろいろん方のお話を伺うよう努めたいと思います。
by AKIO_TAKE | 2015-05-23 21:26 | 防災