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風刺本

タイトルに資本主義の文字はあるのの、経済指南書という指向ではない。アマゾンのレビューで好評だった「小商いのススメ」と比較すると本書は叩かれ感が強いものの、ちょっと皮肉交じりで直感的な考察は健在・・この捉え方、僕は嫌いじゃないです。

はじめに、の書き出しに著者本人も「新聞や雑誌に発表したエッセイともコラムともつかぬ文章に、大幅な加筆・修正を加え~中略~株式会社と消費社会を巡って考察した文章を加えて一冊としたものです」と書いており、各章どこから読んでも著者の考え方が伝わってきます。

皮肉交じりという視点では、"猫町から見た資本主義の第4章が参考になりました。
「地球上の生物の中で、人間だけがゴミを大量に放出しています。文明とはまさに、ゴミを出す生活のことであり、そのゴミを隠す生活なのかもしれません。犬も猫も、いやどんな家畜も、野生動物もゴミを出すということはしません。かれらは、自分が生きていく分だけを採取し、それらを食べて、排出します」の一文。

人間からすれば自分が出したゴミを片づけるのは当たり前ですが、猫から見れば、経済成長のために一生懸命に大量生産、大量消費、大量廃棄をして、社会貢献、CSRの名目のもと、街の清掃活動をしている姿そのものが滑稽に映っているのかもしれませんね。

一体、なにをやってんだ・・そんな風に冷めた目で人間を観察しているかも、ですね。

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by AKIO_TAKE | 2015-06-06 22:00 | book