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day after day & 武松昭男のphoto日記

社会の改善の仕方

今日は「食を通して環境や国際理解を考えてみよう」をテーマに小学校5年生89名のリサイクル出前講師。
国連では2050年に地球上で暮らす人々の数は91億人になると予測しています。このままいけば、現在72億人の推計値ですから、約20億人近い人口増となります。

日本の暮らしは、日本に居ながらにして、世界中の料理を食べることができてしまう、すこぶる恵まれた国です。ただ、家の食卓や外食でいただく食材の半分以上は遠くの国から船や飛行機を使って長い距離を運んで輸入をしています。

食材調達を外国の生産に頼っているという事は、その生産してもらっている国の大切な農地や水などの環境や資源に影響を与えているだろうし、長い距離を運ぶこと、そのこと自体だって環境には負荷をかけているかもしれない。私たちの豊かな食卓は、こうした現実に支えられている。さらに地球規模で発生している異常気象もつねに気にかけておく必要がある。

横浜は今日も空高い秋空でしたが、地球のどこかの国では水害や火災等の自然災害に遭遇しています。そして、その被害が日本に輸入されている食材の生産地だったら・・・。また、食材の生産地の人口が増えれば自国の食を満たす為に、日本向けの輸出量が減ったり、ストップすることだって無いわけではありません。

グローバル化が進む中では、ある日突然食材が高騰したり、手に入らなくなることは想像ができます。

なんだか大変な世の中になりそうな感じだけど、一方、世界の中でも「ごみの分別」の精度や教育が検証されながら実施されている国は少なく、日本はその数少ない国のひとつです。今後、発展途上国では人口が増え、生活が良くなってくると共に、ゴミ処理・リサイクルの課題に必ずぶち当たります。

そんなときこそ、10代を過ごしている若い人たちの出番です。
生活文化が違うからゴミに対する認識も異なるけれど、外国語をしっかり修得していれば、発展途上国はじめ、世界各地のゴミ問題を未然に防げる仕事に就けるし、そしてそれは、外国から半分以上の食材を輸入している日本にとても大きな良い影響を与えます。

なにより、これから発展する国づくりにも貢献できる。環境を通して「街づくり」を越え、「国づくり」に貢献できる将来があること。

いまは、「もっとわかりやすく」とか「誰にでもわかるようにしなさい」とか、「可視化しなければ納得できない」等々、なんでもかんでも目前に提示しなければダメという風潮もありますが、でもそれは求める側の想像力不足です。

地球の3つの大洋と6つの大陸から運ばれてくるさまざまな食材。どごかの大陸が甚大な自然災害に遭遇したら、日本への影響はどうなるのか。想像力は無料で鍛えられます。想像することで目に見えぬものの状況を「考えよう」とします。わからないからいいや、わからないから誰かやってくれるだろうの時代は終わってしまいました。

将来、世界各国で活躍できる人材を育成する・・・リサイクル出前講師をはじめ、様々なプログラムを企画立案し貢献する・・私の重要な仕事です。

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by AKIO_TAKE | 2015-10-06 23:35 | work