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day after day & 武松昭男のphoto日記

法が改正されるということ

酒造・卸・小売すべてが対象となる酒税法の改正案が成立しました。この法律のメインのひとつは「公正な取引の基準」で、ダンピング排除とされています。大規模で激安の店舗に圧倒され、次々と店をたたまざるを得ない街の酒屋さんを守ろう、ということもあるようですが、事すでに遅き、と言う感はぬぐえません。

改正のいきさつも、国の政策ではなく、小売酒販の団体からの要望を自民党の議連が動いての議員立法。基準の価格を決めるにあたっては、今後1年の間に、国税審議会で検討して、パブコメ等を経て決まるようです。

他方で、近所に商店がなく日々の買い物が困難な高齢者などの「買い物弱者」対策として、商店の建築が原則禁止されている「第1種低層住居専用地域」でコンビニエンスストアの出店を条件付きで許可できるよう、規制を緩和する方針を政府が固めたという報道もありました。近く閣議決定する規制改革実施計画に盛り込む予定です。

一戸建てが並ぶ住宅地は主に「第1種低層住居専用地域」で、建築基準法では、落ち着いた住環境を確保するため、この区域は低層住宅や学校などの公共施設、小規模の住宅兼店舗などに限定しています。この地域にコンビニが出店してきます。

この2つの法律改正、いまサポートしている業務「リユースびんの構築」にとっても気になる改正であり、方向性です。国民全体にかかる法律ですから、流通にもそう遠くない将来影響を与えることになります。モノの流れの上流部に変化を促す改正なので、研修会等を実施しながら動向に注視したいと思います。
by AKIO_TAKE | 2016-05-30 01:15 | work