2017年 06月 05日
離脱
今日、6月5日は「環境の日」。
1972年、ストックホルムで環境問題としては初の政府間会議として開催された「国連人間環境会議」を記念して制定されたものです。
先日、アメリカのトランプ大統領が「パリ協定」の離脱表明をしました。
パリ協定(国連気候変動枠組条約)とは、2020年以降の温暖化対策の国際枠組みを定めたもので、国際条約の中では最多の195ケ国が署名し、これだけの多くの国が協調して長期目標を設定し、高い目標を掲げて真剣に協力しようという点が注目された条約です。
合意された内容は以下の通り(抜粋)。
①平均気温上昇を2℃以内に抑える
②今世紀末に人為起源の温室効果ガス排出を「ゼロ」にする
③5年ごとに各国は前期よりも進展させた削減目標を掲げること
④途上国支援
⑤適応 (いまの生活スタイルを変更してでも気候変動に対応しようと協調する)
そんな中でのアメリカの離脱表明・・温室効果ガスの排出量、世界2位のアメリカが離脱することは国際協調の機運に暗い影をおとしかねません。パリ協定の規定では離脱が可能になるのは発効から4年後の20年11月以降なので、今一度、離脱について考え直しほしいなぁと思います。