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day after day & 武松昭男のphoto日記

形ありきからの教訓

内閣改造の話題で持ちきりだった8月2日でした。
テレビから流れてくるのはずらっと並ぶ役職の枠と、その枠に貼られる入閣候補者の顔写真・・・

その映像を見ていて、あまり記憶も定かではない遠い昔を思い出していました。20代後半の頃、勤めていた会社には総務部、経理部しかなかった頃の話。部と言っても体系的になっているわけではなく1人部長がいて、実質は全員で総務から現場、営業までの仕事をこなす、という状態です。これからは「組織」が必要だぁ―と、人間は無い物ねだりを夢見る動物なので当時の私も組織を形成するべく色々と模索したものです。模索とはいえ、教科書があるわけでもないし、今どきのような親切なセミナーは少なく、インターネットもない頃です。

そんな乏しい知識が災いを招くことになります。まずはピラミッド型の「形(かた)」をつくって、部署と枠を形成し、そこに人を配置(あてはめて)していく。
もうここの時点で、組織づくりは失敗ですよね・・当時も今も、こんな思考で組織づくりをすれば、つくった翌日から機能不全に陥るのは自明の理。

ただ当時はその理に気づかず、枠に当てはめていく方式で組織を形成。結果は、言うまでも無し。とても痛い目に遭ったことを内閣改造のニュースをみて思い出しました。
もちろん、地域の組織もない会社と国家を同列で語ることはできませんが。

頭脳明晰で品性、知性を兼ね備える国会議員も、色々なしがらみやら思惑も相まって、そして聡明な国家公務員と対峙しながらの組織運営は計り知れない労があると思います。
なんだか最後は他人事のようになってしまいましたが、形ありきからの教訓として、同族や地域の小さな会社の方達には無理して枠に当てはめるような組織づくりは避けるように進言しています。そもそも、AIの時代を迎えつつあるわけですし、故に、組織の在り方においてもすでに定型は無くなっています。

外交、福祉、環境等、課題山積の我が日本。民間企業は、定まらない国家運営の下でも四の五の言っていられる状況ではありません。民間人には閣僚の労苦を窺い知る術もないので無責任な応援になってしまうのですが、市井の人々が空を見上げられる日々となるように、新しい内閣には国民、県民のために指導力を発揮して欲しいと願うばかりです。

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by AKIO_TAKE | 2017-08-02 23:44 | work