理由がある-4

世界中から中国に集められた廃棄プラスチックが汚染処理設備のない工場で処理し、その工場で働き、生活するこども達や家族の生活環境が脅かされる様子を描いたドキュメンタリー映画「Plastic China」の公式予告編。
Plastic China official Trailer 
→ https://www.youtube.com/watch?v=v0Kif9cugQ0

私もまだ観たことがないので感想を申し上げることはできませんが、わずかですが現実のプラスチックリサイクルの一端を垣間見ることができます。この映画は廃プラスチックに焦点を当てていますが、理由がある-3記載の有害使用済み機器に指定された32品目の一部が他の金属スクラップと混合され、海外でリサイクルされていると見られています。日本から送られた電子電気機器等が映画同様にこども達が素手で解体・選別しているといるとみられ、不適正な処理として大きな課題となっています。

1980年代、ヨーロッパ先進国の有害な廃棄物が事前の連絡・協議もせずに国境を越えた移動が行われて、最終的には責任の所在がわからずという問題が顕在化しました。こうした事態を受けて、国連環境計画は有害廃棄物の処理をその発生した国で原則として処理することを義務づけ、有害廃棄物が越境移動する際の国際的な安全基準を確保するため、輸出については許可制、事前審査制を導入し、不適正な輸出入が行われた場合は政府に引取りの義務づけ等を設けたバーゼル条約というルールを1992年に発効しました。

この度の廃掃法も、日本国内での保管時の火災等の理由の他に、日本で発生した廃棄物が海外に運ばれ現地の生活環境を脅かすことの無いように、日本での管理を厳しく、かつ、バーゼル条約もしっかり遵守できるよう改正されたものです。

グローバル社会は、食品や情報だけではありません。廃棄物も輸出入によってリサイクルが担保されているのも事実です。

環境問題とは、それぞれの問題がポツンと単独で存在しているのではなく、すべてが「つながっている」のが大きな特徴です。石油・石炭などの化石燃料を使えば、大気が汚れ、酸性雨となり、土壌劣化を引き起こし、食料危機に陥る。人口が増えれば、食料を大量生産する、そのための過剰な地下水の汲み上げは、土壌劣化につながり、森林を破壊し、自然災害を引き起こす、というように。しかし、「つながっている」のであれば、どこかひとつを良くすることで、次の課題も良くなるという見方もできます。もちろん、どこかが良くなったからと言って全部が良くなるものではありませんが、あきらめずに時間をかけて解決していかなければならない、そうした状況下にあることを環境事業に関わる者としてしっかり認識し、情報を発信していきます

こうしてブログに投稿している間にも消費される商品がつくられ、廃棄されているわけですから。
理由がある、はこれでおしまい。


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by AKIO_TAKE | 2018-03-09 23:33 | work