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day after day & 武松昭男のphoto日記

今ある接点をさらに活かす工夫

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日本では「定額制」という呼び名の方が座りが良いようですが、提供する商品やサービスの数ではなく「利用期間」に対して対価を支払う「サプスクリプション」というサービス方式。ダイヤモンドオンラインでも取り上げられていて、定額制の企画やサービスが拡大しているようです。

イマドキのサプスクリプションとはちょっと異なりますが、かつて働いていた会社でも1ケ月の廃棄物処理費を「月極(つきぎめ)」として日々の廃棄物の排出量問わず、毎月定額でお支払いを頂く契約形態がありました。排出量問わず、といっても契約当初に、ある一定期間計量して概ね1ケ月の排出量を予測、その排出量に「集める費用や焼却処理費を合わせた処理単価」をかけて月極金額を設定するものです。

定額制は、毎月確実な入金が期待できるし、予め金額がわかるので支払いに対するハードルも下がるというメリットがあります。半面、その契約金額がサービス提供側・受用側双方にとってお得なのか損をしているのかのチェックが甘くなりがちです。そのメンテナンスも社会動向を見計らいながらチェックすることが重要なのですが、つい中小企業ではそこまで手が回らない、なんてことも良くあります。でも、顧客との接点があるとうことは様々なコンタクトをとることが十二分に可能な状況下にあるとこ言うことですよね。

サプスクリプション事例はSNSで多く紹介されていますが、ダイヤモンドオンラインでは老舗ギターメーカー「フェンダー社」の事例を紹介しています。フェンダー社の売上の半数は初めてギターを購入する初心者とのことですが、じつにその90%が購入1年後にギターに触れるのをやめてしまうとか・・・そこでギターを購入した初心者向けオンラインギター学習システム「Fender Play」を2017年7月からスタート。トライアル期間を過ぎたら、ひと月約20ドルで継続してレッスンをうけられます。
スマホ・PCから登録すれば、スタンダード曲のレッスン動画を通してコードやリフを学ぶことができるというもの。ギターを買ったはいいけれど、上達に時間がかかったり、周りに教えてくれる人がいなかったりすると、つい飽きてしまいギターに触れなくなってしまう。こうした事例はギターに限らないですね。

カリキュラムの構成には初心でも飽きないようにと、信頼ある音楽学校のプログラムを参考にしたり、教育機関のインストラクターと連携して、筋肉の記憶促進や維持を効果的にする仕組みを取り入れているそうです。
現在すでに保有しているお客様との接点をムダにしないで、チャンスとしていかに活かしていけるか。ボーとしてたら、怒られますね!


by AKIO_TAKE | 2018-11-26 11:57 | work