人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

ただ空を見上げる

その方の親戚曰く、「頑固で、自由に生きた人」を見送りました。以前の職場でご一緒した方です。

昭和後期から平成初期の廃棄物処理業界はまだまた成熟には程遠かったものの、良くも悪くも事業活動は順調に成長を続けていました。同時に、5年・10年・その先までの存続をかけて新たな知恵、知識の獲得、そして実行力が求められた胎動期でした。3K職場というイメージからの脱却、「ごみを取ってやってんじゃねーか」とサービス業の「サ」の意識すらない、今ではおよそ想像もつかないような体質からの転換など、胎動期という言葉はかっこいいけれど、まさに頭を抱え込み、できれば貝になりたいという心境で日々を過ごしていた頃。

そんな胎動期、チャレンングに取り組むというか、前例のないことになにかと取り組まなければならない羽目に。まあ、鍛えられたと言えば聞こえはいいが「なんかわかんないけど体調ワリィ。あぁ、これがストレスっていうやつかぁー」なんてことに、度々陥ってました。
生き残りをかけて一体どうすればいいんだ、と暗中模索を続けているときに、お見送りした方には深夜のゴミ収集をやってもらったり、だれもやりたがらない仕事を引き受けてもらったりと、ずいぶんと助けられました。名は残らずとも、現在も続く会社の礎を模索していただいた方々のおひとりだったと思います。おつかれさまでした。

ただ空を見上げる_a0259130_20203161.jpg

by AKIO_TAKE | 2019-05-12 20:21 | unclass