2020年 01月 22日
いつしか日々の暮らしから離れてしまい
人間国宝の人形師が、薄れゆく伝統芸能を憂う呟きから始まるドキュメンタリー映画「台湾、街かどの人形劇」
http://machikado2019.com/index.php
時代に翻弄され、長き不遇にも耐え、しかし新たな変化をしなければ忘れ去れらるという葛藤・・台湾だけではなく世界中の伝統芸能が同じような境遇下にあるように思います。

高さ30㎝程の赤い木箱には戯劇の神さま”田都元帥”が鎮座し、人形師の一番弟子が「私が継げば毎日線香を焚く フランスに行けばただの芸術品だ」と放った言葉に「伝統」とは生活の延長にあるものだと改めて意を強くします。
人間国宝も「近頃は役所の仕事ばかりだ」「呼ばれてイベントをする 情けない」と嘆く。かつては「街かどの人形劇」であって堅苦しいものではなかった。それがいつしか芸術とされ役所の後押しで披露しなければならなくなった。(生き残れなかった)
それぞれ国や地域の事情、政治的な側面もあって継承のスタンダード化はできない。しかし、それでも新しいなにかを願わずにはいられない。
「武松打虎(ウー・ソン・ダ・フー)」の布袋戯も映し出され、さらに親しみが(笑)
主題歌は台湾歌謡とオルタナティブロックの融合バンド「拍謝少年Sorry Youth」。
https://www.youtube.com/watch?v=dupkKrTAgZo
(曲は3:00~はじまります 歌詞はなに言っているかわかりません 苦笑)
シネマ ジャック&ベティ 1月31日まで
http://www.jackandbetty.net/
