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day after day & 武松昭男のphoto日記

空飛ぶプラ

昨日、地球の大気を移動するプラスチックについて考える講座に参加してきました。
最近はプラスチックの環境汚染と言えば「海洋」がスポットを浴びますが、空の上の大気中でもジェット気流に乗ってプラスチックがぐるぐる回っているんだとか・・。しかも海洋よりも大気中の方が粒子が細かい。


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講義資料には高度3000メートル以上の大気化学観測所が10か所示されています、中でも「スマートで高度があって細い」富士山の頂上にある富士山測候所は、山体の影響を受けにくいので高度1㎞から11㎞の自由対流圏の大気を観測しやすいのだそうです。ちなみに富士山の測候所は新幹線の車体を模してつくられたそうです。

自由対流圏では、風が強く(ジェット気流)て汚染物質がはやく移動するので、地球規模の汚染物質の動きがよくわかるのです。日本上空は大陸からの西風(偏西風)が卓越ですから、富士山上空でキャッチした汚染物質も西側からやってきたもの。一方、日本が引き起こしているケースとしては、2011年の福島第一原発が被災をうけて放出したとされるセシウムがフランスでキャッチされているとのこと。海洋と同じように、汚染物質の移動は地球規模になっていることを改めて認識させられます。また、大気中で見つかったプラスチックは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの汎用プラスチック(耐熱温度100度未満)と呼ばれるもの、つまり、私たちの日常でよく使われている組成のプラスチックなんだそうです。

そして今年は地球全土でコロナ禍に見舞われ、ロックダウンした都市がいくつもありました。6月、7月頃、ロックダウンしたことでCO2の排出量が減少し、大気中のCO2濃度も下がり、青空が戻ったという報道もありました。ただ、それでも全球でのCO2排出減少率は17%にとどまった。

10月26日、菅首相が成長戦略の柱として「経済と環境の好循環」を掲げて、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすると所信表明を演説していましたが、コロナ禍で、あれだけの移動制限がかけられてもCO2の排出量減は多くはありませんでした。成長戦略の柱ですが、技術革新だけでは間に合わないのではないか、という感想も。。。

プラスチックの総生産量は、1950年、200万トン・2012年、3億トン・2050年、400億トンと推定されるというスライドに、こころのなかで「Wao!」「マジかっ」と叫びつつ、それでもプラの代用品をつかったり、使用プラスチックの適切な管理・回収を呼び掛けたりしながら、次世代の負担を軽減する暮らしをしなければ。

昨年8月、コロラド州デンバーとボールダーで行われた雨水の調査でも90%の雨水にマイクロプラスチックが含まれていることが分かったと、米内務省と米地質調査所の研究チームがまとめた報告書「プラスチックの雨が降る」で明らかにしたばかりですから。


by AKIO_TAKE | 2020-11-01 22:51 | 環境