人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

自分の発意は大切に

自分の発意は大切に_a0259130_11193609.jpg

コロナ禍を機に、改めて文化人類学に触れ直す一冊。

「人間性とはだれでも同質ではない。少なくとも二分されるらしい。自然界の中で自分たちがどう生きていくかに思いをめぐらす人物と、集団・社会内で互いの利益を調整し、どううまくやっていくかに思いをめぐらす人物がいる。(この後に、-前者こそが自閉症であることは改めて指摘するまでもないだろう-、と続くが、ここは気にかけず。)

できれば、私は自然界の中でというイメージであってほしいなぁ思うのですが、いかがでしょう(笑)
いやいや集団・社会内で、の部類なんじゃないのぉーと思われていたり・・。

さて、
いじめは、あっちこっちと人類が移動しながらの暮らしから、ある場所に定住するようになってからの事象らしいです。遊動暮らしに、いじめという概念は無かった。住むところが定まれば、そこで、或いは周辺で食料の調達をすることになるので農耕も拡大、浸透し、それがさらに人類を定住化に向かわせた。定住の契機が食料だとすれば、自分たちの仲間が食べる食料資源を確保するために、「よそ者」が近寄ってこないようにしなければならない。そうした意識の芽生えはやがて「自分たち」と「自分たち以外」を区分するようになり、共同体を生み出すと同時に「排他主義」も促進することに繋がり、それがいじめの誕生だとか・・。

排他主義はコミュニケーションに長けた人が主導権を握り、自分たちの都合いいように社会を誘導し、少数や反論を駆逐していく。つまり、コミュニケーションに難があると、現代でいえば、地域・集団・社会から排斥されやすい。コミュニケーションに長けた同質性集団は、その在処が分かり易いけれど、少数者は自分と同質の人を探すことが難しい。なんせ、一人単位ですから。結果、少数はいつのまにか、無視という集団いじめを受け、存在を消されていく。そんな現代社会だけど、コロナ禍はコミュニケーションに難があり、持ち合わせている長所を発揮できなかった人には朗報の訪れだという。なんか勇気をもらったかも。

出版社 : 新潮社
発売日 : 2020/10/17
言語: : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 410610881X
ISBN-13 : 978-4106108815

by AKIO_TAKE | 2020-12-17 23:27 | book