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day after day & 武松昭男のphoto日記

minority

ほんとに時々ですが、街のごみを拾って歩くことがあります(毎日されている方からすれば冗談抜かせ!、というレベルで恐縮です)。

そんな私の姿を見て「なんで、みんなでやらないの?」と聞かれることがあります。私も「なぜ、みんなでやらないといけないの?」と聞き返すと「みんなでやった方が楽しいし、ごみも集まるし、宣伝効果もあるじゃない!」と私の行為は正されます。みんなでやらなきゃ意味が無い・・意味が無いことをやっても馬鹿馬鹿しいよね、と。

「質」より「量・楽しい」を優先した方が効率的で効果大、それがごみ拾いをやる意味だよと、私の姿に冷ややかなのは、そんな風に感じていらっしゃるのかなぁと思います。

「みんなでやった方が楽しいし、ごみも集まるし、宣伝効果もあるじゃない!」。仰る通りです。なので、商店街の組合が行政とタイアップして清掃活動するときは、私も参加します。

みんなともやるし、ひとりでもやる。

今はだいぶ改善されましたが、かつては横浜ワースト3にランクインするんじゃないかというほど、ごみが散乱し、ごみ出しルールなんてへったくれもない感じでした。そんな状況で投げかけられる言葉は「住民の環境意識が低いから」。

私は商店街のある街の中で暮らす町民です。つまり、環境意識が低い住民のひとり、ということになります。他方、同時に私は商店街の役員としても携わらせていただいています。商店街のごみ出しに問題は無いのか、事業所だからごみが出ることは当然と思っていないか、事業所のごみ質に疑問を持つことは無いのか。そんな視点で見つめ、意見することもあります。

コロナ禍をうけて、街の商店街から「近隣住民にもっと来てもらうようにしましょう」という声が突然上がりはじめました。観光客は減り、今後の観光産業の観点から考えたとき、地域住民との距離をちかづけることは大切です。

町民にもっと商店街に来て欲しいなぁ、そのためには街がきれいじゃないと歩いてくれないし、電車に乗ってさっさと他の地域に行っちゃうんじゃないかなー・・街の名前が駅名になるくらい、公共交通は徒歩数分圏内なので、いとも簡単に他の楽しい地域に行くことが出来ちゃいます。

街に対する愛着の持ち方と表現の仕方は人それぞれです。だから、みんなともやるし、ひとりでもやる。コロナ禍後の観光施策をつくっていくうえで、どんな提案ができるのか。従来通り、マスを追いかけた施策でいいのか、それとも、マスも活用しつつ、今までとは異なる視点を持つことで施策を生み出していくのか。今までとは異なる視点とは何なのか、その視点を体得するにはどうしたらいいのか。ごみ拾いしながら、来年も考えてみたいと思います。


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by AKIO_TAKE | 2020-12-25 23:14 | look/gaze