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day after day & 武松昭男のphoto日記

駄々

水銀 国の基準の6倍 ごみ処理施設の排ガスから → 京都新聞

体温計など水銀を含む製品が正しく分別排出されず、燃えるごみに混入していることを危惧したニュースです。コロナ禍で、家庭をはじめ公共施設やサービス業の店舗など、至る所で体温の測定が当たり前の社会となるのか。実際どうなるかはわかりませんが、そうした社会を望むならば改めて正しいごみの分別に留意すべきでは、と問いかけるニュースと捉えてもいいと思います。

テレワークが定着すれば、家庭から排出されるごみは今後も増加傾向をたどることが想定できます。併せて、このニュースのようにこれまで家庭からの排出量が少なかったごみが増え、さらに分別が適正にされなければ、それはごみの不適正処理につながり、環境に悪影響をもたらす新たな要因に繋がります。

持続可能な社会を構築するためのSDGsで煌びやかにさわやかに意識の誘導を図ることも大切ですが、同時に、ひとりひとりが自分の出したごみだけでも、正しく分別して捨てることができるようになること、これが何よりの基本だと思います。ここをスルーして環境の改善を叫んでも徒労感に包まれるだけかもしれません。

大人は子どもに「自分で出したおもちゃは自分で片づけない」と説教しますが、大人は「自分で出したごみは自分で片づけてください」と言われると、「お金がかかるからいやだ」「あの人にも注意しろ」「なんで俺がやらなきゃいけないんだ」etc、挙句の果てには「めんどうくさい」など、呆然とするセリフを返されることがあります。ごみとおもちゃを一緒にするな、とおしかりを頂きそうですが例えなのでご容赦ください。

こどもは「大人の言うことをするのではなく、大人のすることをする」と言われますが、これは大人と大人の関係でも言えることなんじゃないでしょうか。
灯台下暗しで堂々巡りをしているようじゃ、いやはやなんともになりかねず。

横浜でも10分別15品目のごみ分別がはじまって20年。20年という時間は生産技術に飛躍的に進化を与えています。ということは、不用となったごみにも影響を与えることは容易に想像できます。ペットボトルは軽量化しているし、ラベルを装着しない製品も登場しています。生産技術は進化しているわけで、にもかかわらず人の方がダダをこねていてはどうにもなりません。

今回のニュースは基本の「キ」を怠るとえらい目に遭いかねないよ、と警告しているのではないか。そんな風に感じながら読みました。


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by AKIO_TAKE | 2021-02-27 13:09 | 環境