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day after day & 武松昭男のphoto日記

残さず食べよう

いよいよ中国でも食品ロスに関する法律が施行されます。
各社報道によると、中国の国会は4月29日、飲食店などでの大量の食べ残しの禁止や大食い動画の配信を規制する「反食品浪費法」を可決したと伝えています。違反者には最大約170万の罰金が課せられるとのこと。

飲食店はお客さんが大量に残した場合はゴミ処理費を請求できたり、飲食店がお客さんに過剰な注文を促すことを禁止したり、食品ロスに関する法律も各国それぞれの事情が反映されているように思います。日本で大食いを売りにした番組・動画の放送・配信を規制し、罰金を科すことは想像し難いです。

実は中国で食品ロスがクローズアップされたのは今回が初めてではありません。2013年にも習主席は同じような指示を出し、国民に浪費を戒めるよう求めましたが、十分に徹底されなかった経緯があります。しかし、各国で懸念される食糧不足は年を追うごとに深刻さを増しており、かつ、中国都市部の飲食店で1年間に排出される食品残渣の量は年間1700万トン~1800万トンと推定され、実に3000万から5000万人分の1年分の食料に相当すると言われています。

もし中国国内で食糧不足が発生すれば、習政権の食料安全保障施策に多大な影響を及ぼし、政権運営に支障をきたします。事実、中国は大豆の85%をブラジル、アメリカ、アルゼンチンなどからの輸入絵に頼っており、現在は中国とアメリカの外交も決して良い状態ではありません。


世界第1位(2020年)の人口を擁する中国が食品ロスに関する法律を制定したことは、世界の食糧安全保障の緊迫度が高まっている証として捉えても良いのではないでしょうか。巨大な流通システムに覆われ、個人単位での食に対する態度を改めても国政に影響を与えないかのように勘違いしてしまいそうですが、自給率の低い(輸入に頼っている)日本で暮らす私は、強い関心をもって注視しようと思います。



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by AKIO_TAKE | 2021-05-01 18:47 | 環境