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過剰すぎるのが問題

世界の人口は従来の予測より早くピークに達し、今世紀中に減少に転じていくだろう。最近、人口動態予測に対して、そんな修正が行われるようになっています。ただ当面の間、人口は増加を続け、2050年には97億人(出典:国連の世界人口推計)に到達するのではないかと言われています。いま78億人の世界人口が、ほぼ100億人にちかづいたとき、地球上全ての人々に食糧は行き渡るのか。世界有数のバイオ企業から小規模農家、都市農園を営む人までインタビューをして、100億人を養うことができるかを問うドキュメンタリー映画「100億人-私達は何を食べるのか?」。

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肥沃な土地を絶やさない伝統的な生産システムもお手本にしたらどうだろう、また、大規模対小規模という対比をしながら小規模を推奨する構成なので、効率を優先し、食糧を投機対象としたビジネスを展開する企業には、ちょっと苦々しいドキュメンタリーかもしれません。
冒頭のように人口増のピークが見えはじめているようですが、しかし、向こう50年は現在よりも地球は人間で込み合うようになり、地球規模でエネルギーの使用量やごみの量も増えていく状態が続きます。映画の中でも、世界一の人口を抱えることになるインドの人々が、現在の食糧生産体制のままで先進国と同じような食生活を送るには地球が3個必要だと言っています。でも、地球は1個です。人工肉がスーパーにならぶ日もそう遠くなさそうだとか・・・

漠とした記憶で恐縮ですが、
「子どもは企業1,000社のロゴを識別するが、米国産の動植物の識別は10以下。私たちは消費者として育つが地球に生きるものとしては極めて無知だ」という、ある調査報告の結果を思い出しました。「与えられるだけの消費者からの自立」が、これから生きていく上でもっとも大切かも、そんな印象を抱いた映画でした。


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by AKIO_TAKE | 2021-11-02 23:24 | movie