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day after day & 武松昭男のphoto日記

10万年の安全 2


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東日本大震災で起きた福島第一原発の事故に対して、今もつきまとう原発に対するネガティブなイメージ。そんな中でも、原発の可能性を信じ、次世代型炉や災害に強い原発施設の研究開発に挑む若手技術者。そんな彼らを胸の内を聞いたインタビューが日経ビジネスに掲載されていました。日本は人口減少期に入っていますが、世界規模ではしばらく人口は増え続け、それに伴い、エネルギーの利用量も右肩上がりになると予測されています。再生エネルギーの普及と活用が緊急課題として論議されてる中、天候等に左右されない安定的なベース電源として原発への期待はいまだ根強いものがあります。

そう遠くないうちに、日本の原子力発電所も廃炉の作業に入らなければならないことを考えれば、若い技術者が原発に関わって頂けることは有難いことです。自分に出来ることは本当に小さな活動なので、若手研究者のみなさんには申し訳ない、と思いながら、このインタビューに同席した若手技術者の上司の「核の廃棄」についての回答には、やはりモヤモヤ感が残ります。「核燃料の再利用など採算性をもって事業を進めないといけない課題。この解決なしに真の意味で原子力産業は成り立たない」(「  」内、インタビューより抜粋)

たしかに、その通りなんだと思います。そして、現状(もしかしてずっと?)は立場的にもそう回答せざるを得ないのだと思います。ただ、現在の核の廃棄について回答が出せていない状況なのに、新規開発そして稼働すれば、さらに使用済み核燃料は増えていくだけ。私も、核の廃棄についてどうすればいいか・・明確な答えを持ち合わせていないので、私も上司の方の言葉にモヤモヤ感は残るけれど、とやかく言う資格はありません。

理想ばかり言うなと叱られるかもしれませんが、国や地方行政、国会議員、そして私も、次の世代のことを考えていると言うなら、思い切って、「ごみとして処分できないものはつくらない」という発想転換をしなければならないのでは、と思います。人間が生活をすれば「ごみ」は必ず出ます。でも「ごみ」として安全に処分できれば「ごみ」に脅威を感じる必要もない。

「ごみ」として処分できないものはつくらない・「ごみ」として処分できることを技術という。そんな新しい概念で次の社会を構築することはできないだろうか。

10万年の安全 1 (9月22日 投稿)




by AKIO_TAKE | 2021-11-09 21:36 | look/gaze