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day after day & 武松昭男のphoto日記

再生エネルギー設備の廃棄 2

先日、NHKが太陽光パネルの大量処分に関する報道をしていました。内容は、日本の太陽光発電は中国・アメリカに次ぐ世界第3位の規模を誇るが、寿命が20年から30年とされる太陽光発電に使うパネルの交換時期が迫っており、まもなく迎えるであろうパネル大量廃棄の対応と今後の考察。

昨年1年間に取材先の産業廃棄物の会社に運び込まれた太陽光パネルはおよそ3万枚。枚数だけ聞くと「おぉー凄い数だ」と思ってしまいますが、会社の方によると、大半は雪の重み等で破損したもの。ただ、発電効率を高めるため、10年前頃のパネルは発電効率が芳しくない製品があり、寿命に達していないが新しいものに換えた方が良いらしい、という事情もお話していました。使用サイクルが短いので「もったいない」とも言えるが、一方では技術開発が進んだ、とも言えるので一概に「捨てた」というところだけに注目するのは全体像を見失ってしまうかも。太陽光パネルの設置者も処分する側も葛藤しながらの廃棄なのでしょう。

当然ながら、廃棄(埋立)だけでは埋め立て処分場の容量があっという間に少なくなってしまいますから、様々なリサイクル技術も試験運用されています。報道では、大手商社の丸紅が農業法人と共同で、太陽光パネルのガラス部分をイチゴの栽培に利用できないかという研究を紹介していました。ガラスに貝殻などを混ぜて焼き固め、イチゴ栽培用の土に混ぜると、土に適度な空間ができて、保水性と通気性が高まるそうです。

実のところはどうなんだろうと思いますが、国は2030年度に国内の電源構成の30%後半を再生可能エネルギーで賄うと計画をしており、太陽光発電もその担い手として期待されています。(2019年度時点の電源構成 火力7割超え、発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギー18%、原子力6% 日経新聞2021.05.25より)
そういう意味においても、いまから廃棄やリサイクル手法について議論されたり、発電事業者がリサイクルを進めるような、そして、リサイクルしやすい法律の制定に向けて取り組む現状が報道されるのは良いことだと思います。また、景観が損なわれるとして太陽光パネルの建設を規制する現実もあるので、安全なエネルギーを増やしていくために、地に足の着いた議論をする時期だと感じます。

関連投稿 https://tpdws2.exblog.jp/238019121/

再生エネルギー設備の廃棄 2_a0259130_22425999.jpg

写真出典 nao_foto工房さん




by AKIO_TAKE | 2022-01-18 21:00 | 環境