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day after day & 武松昭男のphoto日記

悩ましいけれど

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良く晴れ渡った5月最終の週末、各地のイベント会場も多くの人出でにぎわっていましたね。

日本初の西洋式道路である日本大通りには人工芝が敷き詰められ、様々なデザインのイスとテーブルが配置され、こどもたちは走り回り、大人たちは春の陽光を堪能していました。楽しそうに転げまわるこどもの和やかな姿に笑みがこぼれていたのですが、あることが脳裏に浮かび、なんとも複雑な気分に。というのは、海洋のプラスチックごみの調査で「海に浮遊しているプラスチックごみ」で最も多かったのは人工芝、という調査を思い出したので。(調査は川崎市の市会議員を務めていた方が取り組んだもの)

調査された水系は、多摩川・鶴見川(鶴見川・矢上川)・東京湾(東京湾・京浜運河・千鳥運河)の3ケ所の河川、港湾や河口の14か所。この調査で「平らで棒状の緑色の破片→人工芝」が全体の12.4%を占めたそうです。ちなみに次に多かったのは繊維状の破片の8.5%。この2つで全体の20%を占めていることになります。

人工芝は公園、個人住宅の庭、屋外施設、ゴルフ場・サッカー場・テニス場・野球場などのスポーツ施設と、ありとあらゆる施設や場所で使われています。敷かれているところは、多くの人が踏みしめる場所なので、通行によって人工芝がはがれて、その破片が雨で流され河川を経て海に流失していると考えられています。

天然芝より耐久性が高い、日あたりに関係なく芝空間がつくれる、維持費がほとんどかからない、雑草が生えにくい、虫が出にくい、そして今回のイベントのようにどこでも簡単に敷くことができるなど多くのメリットがあります。反対に、初期費用が掛かる、経年劣化で芝が寝てしまう、火気厳禁などのデメリットがあります。2019年のこの調査は5ミリ以下で海に浮かぶプラスチックごみを採取した結果のもので、人口芝のデメリットに、海に浮遊するプラスチックごみという項目が増えたと言えます。

すでに人口芝は至る所で利用されています。実際メリットが高い分、膨大な量が利用されているはずです。その事実を受け止めつつ、浮遊するマイクロプラスチックごみになってしまうことは当分続く、と考えるのがベターではないでしょうか。だからと言って人口芝は禁止、と今更言えません。

この調査は「どこから」「なにが」流出しているのかを突き止めようとしたものでした。
「軽い」が特徴のプラスチック・・日々利用した後は、しっかりとごみ箱や分別ボックスにきちんと入れ、風で飛んでいかないようにと心がけたいものです。

by AKIO_TAKE | 2022-06-04 23:40 | 環境