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潔く

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ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子」の撮影舞台にもなった創業70年の銭湯が今月4日に暖簾をおろしました。

日本の銭湯は1968年の17,999件をピークに減少が続き、2022年は1865件に(東京商工リサーチ調)。転業や廃業が大半で倒産はわずか1件ですが、この54年間の減少率89.6%は凄い数値です。一般家庭への浴室の普及、経営者の高齢化及び後継者の不足、オイルショック以降の燃料費の高騰、スーパー銭湯の類似施設の台頭など、時代の変遷に伴う厳しい経営環境下でも努力を続けている銭湯ですが、冒頭の銭湯は足元の電気代、ガス代などの高騰が廃業を決意させてしまったようです。

先に挙げた銭湯の減少理由があるにせよ、銭湯が無くなると困る方もいるでしょうし、裸の付き合いではありませんが地域の居場所として、交流しながら心身を癒す場所の喪失は、地域にとっても大きな損失ではないかと思います。実際、銭湯も誘客策として全国浴場組合が冊子「銭湯でしあわせアップ2020年版」をホームページ上にアップしています。

世界情勢だからとは言え、今般の食材や光熱費等の値上げはジワリと効くボディブロー+カウンターの、ズシッとえぐられるような値上げです。しかも、かねてからの社会問題「潜在的な孤独」もコロナ禍でさらに増加しているという調査( コロナ禍の生活の変化と孤独に関する調査 野村総研 )を読むと、生活者、働く人にとってはアゲインストの風雨が強まるばかり・・・。この調査から、企業も働く人々のケア対策もより一層求められることが想像できます。

いまはカタチのない「うまく説明できないけれどつながりがある」というような、人によっては生きる最後の術もあっさりと壊される危うさを感じます。「無ければないでしょうがない」と次のステップに踏み出せるように心がけていきたいと思います。

by AKIO_TAKE | 2022-06-19 15:48 | unclass