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day after day & 武松昭男のphoto日記

アレンジ力

この秋、海外で行う校外学習の前哨戦的なフィールドワークを実施できないか。そんなご相談に応え、横浜中華街に100名余の高校生をお迎えして校外学習を行いました。取り組む学習の目的は、自分の身の回りの社会の課題点、ブラッシュアップできる事柄を自分で見つける「問題課題発見の練習」と実際に課題解決に取り組む人の話を聞いて、企画を立てる発想の手かがりにすることの2つです。

過日、事前学習として先日学校にお邪魔して横浜中華街で取り組んでいることや課題発見のキーワードなどを伝え、そして本日、事前レクチャーを参考にしながら実際に街を歩いてもらい、自分たちの学習教材となる課題を発見した後、レンタルホールに移動して街のあれこれについてコミュニケーションを図りました。高校生と言えど、鋭い質問の連発で・・建物の老朽化、各通りで販売物の差別化の是非、外国人の増加による課題、街の犯罪、歩道の規制など、1グループ50名ずつに分かれてのコミュニケーションタイムは質問が途絶えることなく、有意義な時間となりました。

なかでも、各通りでの販売物の差別化の是非などは、中華街だけではなく、少子高齢化に向かうこれからの街の形成に必要な視点だと思いました。いまはまだ、具体的な解答や考えが整理されていなくても、もしかしたら体感的にそうした社会施策の必要性を感じ取っているのかもしれません。

横浜中華街ではすでに大学生と同様な連携プログラムを進めており、大学生から事業立案や改善事項などをプレゼンしてもらって実際にカタチ(事業化)になっているアイディアもあります。ただ、100名余の高校生に街の案内を実施するのも初めてですし、事業化というより高校生に課題を発見してもらうプレゼンを実施することは、これまでのコンシェルジュの活動に新しい要素が加えられます。

今回のプログラムはコンシェルジュのトレーニングとして取り組めるものです。従来の中華街コンシェルジュツアーも変わらず実施しながら、今回のように一度に大勢と図るコミュニケーションプログラムなど、わすがでも新しい要素があるのなら積極的に取り入れ、どんどんチャレンジしていこうと思います。

写真は街に繰り出す前の集合写真撮影タイム・・この後、1時間と少し街を歩いてレンタルホールでコミュニケーションを図りました。

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by AKIO_TAKE | 2023-05-11 23:03 | work