人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

すてきな願い


すてきな願い_a0259130_10351219.jpg


平成24年(2012年)、横浜市の関内・関外地区を拠点とする商店街などの地元まちづくり活動組織によって「関内・関外活性化協議会(以下、当協議会)」が設立されました。
現在の参加団体は→ https://kannaikangai.com/index.php をご覧ください。

この協議会のプロジェクトの一つ、公共空間の活用について話し合う席に横浜中華街の商店街組合(発展会)所属者として参加する機会を頂きました。以前から活動しているプロジェクトであり、すでに多くの企画が運営されています。私の任期は今年度いっぱいと、あとわずかですが末席にて勉強させて頂きます。

諸先輩方の論を、「公共」を掲げて行う以上、当協議会に参加する商業団体のことを考えつつ、このエリアに住む人に対する配慮も忘れないようにしなければならないなぁと拝聴していました。商業地域の活性化によって経済がまわり、という論もその通りです。ただ、諸外国のようにゾーニングの形成はいまひとつ後れを取っていると言われており、居住者と商業の混在によって生まれる課題はこれまで、そしてこれからも尽きることは無いと思います。

店舗が入れ替わっていくように住民も入れ代っていくのが地域であり街。これまでにも会議室のスクリーンにエリアマップを映し出し、「ここで線を引き、このエリアとこちらのエリアの地域特性を変えることによって云々」という議論があって地域の活性化施策が進められたこともあったと思います。

一方で、会議室で引かれた線の下には、もしかしたら暮らしを営んでいた方がいらっしゃったかもしれません。

地域の活性化とはどんな状態を指すのかを考えたとき、「その地域に住む人々」という文言を入れるかどうかで随分と定義は異なりますし、議論の方向性が異なっていきます。「その地域に住む人々」を入れるか否かという段階で事業者(企業)主体とも捉えることができます。反対に「その地域で事業者(企業)が社会的責任を果たしつつ利益をあげること」的な観点を組み込むことは、その地域に住まう人々が主体となって進める施策と捉えても差し支えない。

「面倒なことを言うな!!」とおしかりを頂きそうです。そして「じゃあ、どうしろっていうんだ!!」と詰め寄られると言葉に窮しますが・・。

自ら、迷路に追い込むようなことを言っていますが、それは中華街の生い立ちによる・・。横浜中華街は横浜開港後に欧米の通訳として日本の地を踏んだ中国の方たちが、肩を寄せ合い、助け合いながら築いた地域です。勿論、街の形成には日本人や欧米人も関わりながら、です。そうした地域で生まれ育ったこともあってか、地図を広げてスパッと線を引く様は「Oh!ワイルド!!だね」。そんなこんなで公共空間について話し合う場では、つい面倒なことを自分に課してしまうのかもしれません。

一方で、戦後78年の経年によって新しくしなければならない構造物も多くなり、自然災害による損壊も増え、さらにライフラインも付け替えなければならない時期を迎えているのも確かなことなので、これからの街を再考、勉強する良い機会を頂いたと思っています。

中華街の善隣門には「親仁善隣」の文字が掲げられています。
親:親しく
仁:すべての人に等しく接する心
善:仲良く
隣:まわりにいる人達

「全ての人と等しく親しく仲良くしよう」 ~ 中華街の店舗や住民が大切にしてきた言葉。次回もこの素敵な願いと共に会議に出席したいと思います。




by AKIO_TAKE | 2023-05-27 11:42 | work