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day after day & 武松昭男のphoto日記

野放図



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九大と旭化成がマイクロプラスチックが屋外に在った期間を推定する手法を開発したと日経が報じていました。人間の生産及び消費活動によって生じたプラスチックが海に流失し、波や紫外線などで破砕(細かく)され、マイクロ(微小な)プラスチックになってどれくらいの月日が経っているのか。海に流れ出てからどれくらいの間、海に浮遊していたのか・・・いわばマイクロプラスチック年齢を図る・知る研究です。

マイクロプラスチックとは、直径5ミリ以下の微細なプラスチックごみの総称で、海に流出したマイクロプラスチックによる海洋生態系への影響、さらに食物連鎖によって人の体内から見つかったという報告も相次いでいます。食物連鎖は自然界のあたりまえなので、予想していた通りの報告結果です。いよいよ人体の健康リスクをしっかり検証する必要に迫られてきたようですが、まだ国内の研究機関でも健康影響を議論できる十分な材料がそろっていないと指摘されています。

プラスチックは自然に分解されないので、長い期間、海域(環境中)に滞留し蓄積していくと考えられていますが、プラスチックの形状や含まれる化学物質、体内に取り込む量など様々な要素がからんで、長期の毒性の解明は簡単ではないと言われ、この辺りについても6/10の日経に掲載されていました。

プラスチックは生活に欠かせず、その恩恵も大きい。ただ環境汚染や人体の健康への問題が懸念される以上、野放図な廃棄をしてはいけません。家庭から出す場合は自治体の分別、ごみの出し方を確認して出す、事業所(産業廃棄物の場合)からは廃棄物がどこの事業所から出て、誰が運び、どこの処理施設に運ばれたのか、その処理施設ではどのような処理が行われ、最終的にどうなったのかなど、廃棄物の処理が適正に実施されたかどうか確認するための仕組み(※)に沿って処分することになっています。

とにかく、きちんとごみ箱に捨てる。先々のリスクを抑える営みを日常から。

※近年は紙の伝票による適正処理の管理から電子化されたシステム「電子マニフェスト」の普及が進んでいます。
電子マニフェスト 参考 → シゲンクラウド https://shigencloud.jp/

写真 AC写真 / 作者 miyukiii


by AKIO_TAKE | 2023-06-16 22:23 | 環境