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day after day & 武松昭男のphoto日記

関心の距離

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目新しい情報は少なかったけれど、ときには映画で海外の様子を窺い知ることはとても大切なことだと思います。同じごみでも集め方やリユース・リサイクルの発想の基なんかは「へぇ~」と頷くこともあるし、そんな瞬間がいつもの思考に新しい視点をもたらしてくれるので。

公式サイト https://www.uplink.co.jp/refashioned/index.html

公式サイトを少しスクロールすると香港の廃棄物最終処分場(※)の画像があります。この映画は廃棄される衣服やペットボトルをテクノロジーや人々の意識を変えることで社会の課題を解決しようと奮闘する3名のドキュメンタリーです。挑戦する想いと挫折を乗り越えようともがく姿が描かれていることは勿論素敵なのですが、折角、最終処分場の画像を使っているのなら、もっと最終処分の現実を映したり紹介すればバランスの取れた作品になったのに、と思いました。

社会課題解決のために、素晴らしい想いを語り、行動することは称賛に値します。他方、現実には廃棄される量は相変わらず膨大ですし、捨てられたごみの衛生管理、管理には当然コストも発生します。最終処分場を見せても、マイナスな感情しか湧かず、かえって社会課題の解決意欲を削いでしまう、とそんなことを言われたこともあります。

かつて、廃棄物をリサイクルして商品にしても使ってもらえない状況を「入口あって出口なし」と表現していました。この状況は随分と改善された感はありますが、アップサイクルとかエシカルとか、そんな素敵な言葉が溢れるほど、関心の届く距離が短くなっているよう気がする。ここを「refashioned(改めたい」」。

(※)廃棄物を安全な状態で「埋め立て処分」できる構造物のことで、安全な状態とは、汚水の流失、地下水の汚染、廃棄物の飛散、ガスの発生、ネズミの発生などを防止する措置や整備をしてある施設であること。


by AKIO_TAKE | 2023-07-03 21:05 | movie