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day after day & 武松昭男のphoto日記

宇宙ゴミ(スペースデブリ)の脅威


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宇宙でも人類が出したゴミが脅威に・・・NHK 地球ドラマチック「スペースデブリ~宇宙の新たな脅威~」(2023年8月12日放送)

デブリと聞くと、東日本大震災の際に津波によって電源喪失した福島第一原発の原子炉内の構造物と燃料が溶け落ち、その溶けた燃料等が冷えて固まった燃料デブリを思い浮かべますが、ここでいうデブリは運用を終えた人工衛星や故障した人工衛星、打ち上げロケットの上部、ミッション遂行中に放出した部品、爆発や衝突により発生した破片等のこと。番組では、20万個とされるデブリが地球を周回していると紹介していました(個数についてはデブリの大小などで様々な資料あり)。

いずれにしても、すでに宇宙には膨大なデブリがたくさんあって、2つのデブリが衝突して、その衝突が何千という新たなデブリをつくりだす。これらのデブリはいずれ地球に落下する。

高度が高い程、落下までの期間は長くなるそうですが、高度500㎞以内にあるデブリは25年以内に地球に落下すると推測しています。ただ、そのほとんどは大気圏突入の際に燃え尽きてしまいますが、2020年、コートジボワールに、燃え尽きず原型をほぼ留めた10メートルの中国製打ち上げロケットの残骸が、1500㎞の範囲にわたって散乱したりと、似たようなケースが世界各国で発見されるようになっています。夜空に隕石か、の光景も実はデブリだったという事がこれからもいっぱいあるのかもしれません。

地球表面の70%を海が占め、人口密集地域は3%しかないのでデブリが人命を奪う可能性は低いとされていますが、果たしてどうなのか・・仮に今すぐ宇宙開発をやめてもデブリは軌道上に長期間放置され、そして衝突を繰り返すのでデブリは増え続けるばかり。

アメリカは大きさ10センチ以上のデブリを監視、記録していますが、2009年以前は細かいデータについて公開はしていなかったそうです。しかし、2007年に中国が自国で打ち上げて運用を終了した人工衛星を破壊し、一瞬にして3500余のデブリを発生させたこと、2009年、運用中のアメリカの通信衛星と運用済みのロシアの衛星が衝突した、この2つの出来事を期にデブリの詳細なデータを世界に公表することになりました。この段階で宇宙開発の持続可能性について検討するようになったとしています。

このような状況に、デブリを捕獲する技術、デブリの軌道を修正する技術、軌道上に打ち上げた人工物体を修理してより長い期間利用できるようにする技術などの実用化に向け、実験が繰り返されています。ただ、ヨーロッパ宇宙機関の責任者が宇宙開発への配慮を求めても、事業に影響がある、コスト高になるなどの理由が返ってくるのが実状。また、運用終了した人工衛星は25年以内に撤去するか、爆発を避けるため、燃料を捨て高度の高い墓場軌道に移す国際規範があるそうですが、守っている事業者は半数に過ぎない、という厳しい現状も紹介されていました。

持続可能の探究、環境汚染は地上だけではなく宇宙でも。

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スペースシャトルの船外、ゼロ・グラビティ(無重力)の宇宙空間でデータ通信機器の修理中、破壊された人工衛星のスペースデブリに襲われ、命からがら地球に生還しようとする女性宇宙飛行士の物語。

写真 AC写真 作者:最後の旅人 customさん

by AKIO_TAKE | 2023-08-12 23:23 | movie