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day after day & 武松昭男のphoto日記

瀬戸際


投稿のシチュエーション、書きぶりからすると60代、70代の方の投稿でしょうか。

書き出しは「久しぶりの会食だったが、料理はひどくマズかった」・・・ただ投稿者は料理に対する批評の軸が自分の中にないことから、料理のことは書かないことにしているとのこと。したがって「味」のことではなく、商売の在り方について書かれたものでした。以前の横浜中華街には、飲食をなりわいにする人々の毅然とした暮らしがあり、訪れた人々をその暮らしの場に入れてもらうような雰囲気があった。匂いであり、言葉であったり、息づかいが・・・

しかし、今回は当初から食べることがシステム化されていて、それぞれが個性あるお客としてではなく、一律に扱われ、単に代金と引き換えにサービスを供与されただけの会食だった。暮らしの実感に根ざした「文化」が、料理に反映されていない。

会食時の話題になったのであろうか。現在の横浜中華街の後継者は、厨房に立つことを厭い、金融、ビル管理などの仕事に就く人が多いという話を聞いたようで、文化が反映されない料理とサービスをされたという気持ちと相まって横浜中華街のこれからを危惧する投稿でした。

かつて満たされた心の記憶とあまりにもかけ離れたとき、それは深い失望になってしまいます。

世代によって心が満たされる楽しみや出来事は異なります。
「美味しいオススメの店舗はどこですか?」と聞かれることより「オイシイ食べ歩きの店舗を教えてよ」と聞かれる方が多くなっていることを「油断、そして変化を実感する」 に投稿しましたが、1960年代以前に世代にとっては「随分と変わったなぁ」と感じさせる街になった。そして、どう変わっていくと思われているのだろうか。


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by AKIO_TAKE | 2023-09-12 22:15 | look/gaze