人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

称賛より理解


称賛より理解_a0259130_10232778.jpg

本書は「物流をほぼ知らない」人に向けて書いたと、著者曰く。
元 トラックドライバー、町工場の経営者、日本語教師等など経て、現在はフリーライターとして軽快な文章とちょっと拗ねた口調を織り交ぜながら社会問題を執筆する。

著者の本を初めて手にしたのはコロナ禍がはじまった2020年4月のこと。
→ https://tpdws2.exblog.jp/240257645/
今回の2冊目までの3年間、現場目線でトラックを取り巻く色々な社会現象や事情をYahoo!で連載していたこともあり、その集大成としてまとめ読み的な感じでしたが、よく取材もされていて、とても勉強になる良書です。

なによりルンルンと軽快なテンポで進みながらも、お上に、事業者にしっかりと物申し、それがちゃんと理解できる書き方は素晴らしいなと思います。
最近はトラック業界の「2024年問題」がメディアでも取り上げられますが「本質はそこじゃないよぉー」と本書も含め色々な媒体で訴えていて、なかなか本質は伝わらないものだ、とつくづく思う次第。著者はブルーカラーを主軸とする社会問題ゆえに、尚更、伝播するまで時間がかかったり、その時間を要している間に矮小化されてしまったり、そんなジレンマもストレートに表現しています。

タイトルにつけた「称賛より理解」は、コロナ禍になってトラックドライバーが突然エッセンシャルルワーカーと称えられましたが、当のドライバーたちや著者は物流が途絶えたら一気に社会が停滞する、下手したら生死にかかわることをもっとちゃんと理解(認識)してくれ~と願う、心の叫びから。

たしかに、目の前に映るモノのすべてといっていいくらい、私の目の前に落ち着くまで、必ずトラックのお世話になっています・・。トラックがすべて止まってしまったら、ゾッとしますよね。

出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA
発売日 ‏ : ‎ 2023/6/29
単行本 ‏ : ‎ 208ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4046062576
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4046062574

by AKIO_TAKE | 2023-09-29 18:18 | book