人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

公共の役割とは


公共の役割とは_a0259130_16234169.jpg

あとがきより抜粋
******
教育は、複雑で謎だらけである。それは、人間が、複雑で謎だらけだからである。(中略) だから教師は、子供とともに世界を歩き、子供とともに試行錯誤しなくてはならない。それは、かなり面倒な歩みである。だから、たとえどんなに拙い対話やふるまいであろうとも、その教師自身と生徒自身との対話やふるまいを通じてしか、その面倒な歩みを歩むことはできない。
******

公共は、ある意味、とても面倒なことが多い。けれども今、人々はそのような面倒な学校の公共的な使命から目を背け、市場主義的な自己利益に向けて走っているのではないだろうか。だからこそ人々は、その自己利益をなんでも実現してくれるような「都合の良いドラえもん」を、教師に期待しているのではないか。

そんな状況が四半世紀続いていて、それが改善されず、このままいけば現状の「常態化」を招き、今とは異なる時代を知る者がいなくなってしまい、異議、改善を促す要素を喪失してしまう。教育現場の話ではあるが、さまざまな分野の根底に横たわる現象でもあり、広く社会の課題を考察できる書である。

出版社 ‏ : ‎ 草思社
発売日 ‏ : ‎ 2021/1/25
単行本 ‏ : ‎ 192ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4794224923
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4794224927

by AKIO_TAKE | 2023-11-22 16:42 | book